【阪神】ゴメス、衝撃デビュー！バレ級パワーに他球団００７ビビッた

室内練習場で打撃練習を行ったゴメス（写真は合成）

　阪神の新外国人、マウロ・ゴメス内野手（２９）＝前ナショナルズ＝が１１日、衝撃の“日本デビュー”を飾った。１０日に来日した助っ人砲が練習に初参加し、雨天のため室内で行われたフリー打撃で鋭い当たりを連発。偵察に訪れた他球団の偵察部隊からは「バレンティン級」との声が上がった。

　防球ネットを破らんばかりに、次々と打球を突き刺した。和田監督が見守るなか、オマリー打撃コーチ補佐の球を豪快にはじき返した。「最後はホームランだろう。ベリーグッドだ」。ラスト４０球目は、屋外なら推定１４０メートルは飛んだであろう会心の一発。ほかにも本塁打性の当たりを１８本放ち、自慢のパワーを見せつけた。

ファンに手を振るゴメス

　ライバル球団の００７も驚き、目をむいた。パワーだけでなく広角に打ち分ける打撃に、中日・井本スコアラーは「初日からしっかり自分の打撃をしていた。（ヤクルトの）バレンティンみたい。打撃のスタイルが似ているね」と、昨季にプロ野球記録となるシーズン６０発をマークした本塁打王を引き合いに出し絶賛。巨人・森中スコアラーも「こすっただけでも、（スタンドへ）行きそうな雰囲気を持っている」と警戒した。

　４番候補のパワーを目の当たりにした和田監督も「１週間くらい何もしてないと聞いたのに…。『これは（スタンドへ）行った』という当たりが何本もあった」と思わずニンマリだ。ゴメスは１２日も、休日返上で打撃練習などを行う予定。前日（１０日）の会見では８０％と話していた自身の状態も「９５％…いや９０％くらい。あとはいつでも試合へ入れるようにもっていくだけだ」と、たった一日で急上昇。１００％の状態になれば、バレンティンを超える可能性も秘めている。

　◆マウロ・ゴメスあらかると
  ★生まれと球歴　１９８４年９月７日、ドミニカ共和国生まれ。２９歳。２００３年にアマＦＡでレンジャーズに入団。ブレーブスを経て、レッドソックスでメジャーデビューした１２年は、３７試合に出場し打率２割７分５厘、２本塁打、１７打点。昨季はブルージェイズ３Ａでプレーし、９月にナショナルズ傘下へ移籍。
  ★サイズと投打　１８８センチ、１０４キロ。右投右打。
  ★和田監督もお墨付き　３Ａでは１２年に２４発、１３年は２９発。１２年オフにドミニカのウインターリーグを視察した指揮官の前で豪快な一発も放った。
  ★特別メニュー　来日した１０日夜はドミニカ風に調理したえびチャーハンと鶏の空揚げをペロリ。
  ★予習もバッチリ？　同郷のルナ（中日）から情報を収集。日本球界の投手もＤＶＤでチェック済みだが「（選手名の）漢字が読めなくて、カブレラ（中日）しか分からなかった」と苦笑い。