今年も中国最大の民俗行事である春節(旧正月=今年は1月31日)に際し、韓国のデパートは特需に沸いた。免税店は昨年、中国人の団体観光客が増加したことで、売り上げが2けたの伸びを見せた。
ロッテ免税店は「春節連休の先月31日から今月9日まで、中国の銀聯カード(クレジット機能付きキャッシュカード)による売上額を集計した結果、中国人に対する販売額は昨年の春節連休に比べ125%ほど増加した」と11日発表した。また、ロッテ百貨店は、同じ期間の本店(ソウル市中区小公洞)の売上額に占める中国人観光客の割合が25%に達したという。
現代百貨店でも、春節連休中の銀聯カードによる売上額が昨年に比べ165%ほど増加した。店舗別に見ると、本店(ソウル市江南区狎鴎亭洞)の売り上げの増加率が174%で最も高かった。また、ソウル貿易センター店の増加率も151%に達した。これについて現代百貨店は「(中国での)韓流ブームの影響により、韓国の芸能人がドラマや映画で使用したブランドの人気が高かった」と説明した。
新世界百貨店も、春節連休中の中国人に対する売上額が昨年に比べ174%ほど増加したという。
一方、免税店は昨年、中国人の来店客の増加によって、売上額が一昨年に比べ10%以上増加し、史上最大の伸びとなったことが分かった。ロッテ免税店は、昨年の売上額が一昨年に比べ11%増の3兆5000億ウォン(現在のレートで約3360億円、以下同じ)に達したという暫定的な集計を発表した。同免税店の関係者は「特に中国人に対する売上額が60%以上増加し、全体の売上額の増加にもつながった」と説明した。一方、日本人に対する売上額は30%ほど減少し、韓国人に対する売上額は一昨年と同程度だったという。また、新羅免税店の昨年の売上額(2兆ウォン=約1920億円)も、一昨年に比べ10%ほど増加した。