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規制論台頭 ビットコイン、日本普及の分岐点 高い利便性 犯罪の温床にも (4/5ページ)

2014.2.12 10:15

しばしば「紙財布」と呼ばれるビットコイン=2014年1月31日(ロイター)

しばしば「紙財布」と呼ばれるビットコイン=2014年1月31日(ロイター)【拡大】

  • 国際基督教大学客員教授の岩井克人氏=2014年1月24日、東京都港区(大橋純人撮影)
  • ビットコインの価格(※1BTC=米ドル)=2014年2月11日現在

 ≪貨幣の一歩手前 つぶれる確率9割 岩井克人・国際基督教大学客員教授≫

 ──なぜ今、ビットコインが注目を集めているのか

 「ビットコインは政府や中央銀行を介さず、インターネットで簡単にやり取りできる。政府や中央銀行といった権威を嫌う自由主義的思想のネット世界の人々に受け入れられている。電子記号をお金として使う場合、一度使った記号を二度と使えなくする処理が必要だが、ビットコインはきれいな形で処理しており、コンピューターを愛用している人たちの心をとらえた」

 ──ビットコインは貨幣か

 「貨幣の一歩手前だ。大昔は貝殻や塩などが貨幣だったように、多くの人が『貨幣である』と信じることでモノが貨幣になる。ビットコインはそこまで広がっておらず、投機や資金洗浄目的で使われることが多い。投機によって値段が乱高下するビットコインは、買い物の際に使い勝手が悪い。クレジットカードやカード型IC乗車券に割り込むのも難しいだろう」

 ──今後普及するか

 「9割くらいの確率でつぶれるだろう。投機目的で価値が高騰しているが、バブルはいつか崩壊するからだ。また中央銀行が制御できないと金融政策の効果が弱まる。このため政府や中央銀行がなんらかの形で規制に乗り出す可能性が高い」

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