韓国は嫌い 日本は大好き!「中国人若者匿名座談会」〈新潮45〉
Book Cafe 矢来町ぐるり 2月10日(月)16時51分配信
――韓国製品などについてはどう?
黄: 昔は家電製品といえば日本製の性能がいちばん、というイメージでしたが、最近は韓国製品が増えてきました。日本製品よりも安いし、抗日とは関係がないので気が楽という面も。
張: でも、私の両親は韓国が嫌いなので、韓国製品は買わないっていっていました。
李: とくに日本が好きな中国人で韓国のことは嫌いだ、という人がけっこういます。
張: そうそう。
――えっ、それはどうしてでしょう?
張: 私の両親は、日本とは戦争もあったけれど、その後の日本は努力をしてすごく発展した国で、日本人には一目置いているところがあるといいます。でも、韓国は中国と似ている部分が多く、プライドが高い。日本の真似をしているんだけど、日本のようにはできないところがある。中国人は韓国のことを少し下に見ているかな、と思います。
黄: 私の母は日本にも韓国にも行ったことがありますが、日本の方が好きだといいます。やはり日本と韓国を比較すると、日本人のほうが礼儀正しくきれいなので。
李: 中国も日本も世界的に見て強い存在感がありますが、韓国はそうではない。韓国人の自己主張やプライドの高さには正直いって、ちょっと閉口します。
黄: 日本派、韓国派の2つに分かれますよね。微博(ウェイボー)(中国版ツイッター)などでも、日本のアイドルが好きな人は「韓国のアイドルが好きな人とはつき合わないよ」とわざわざ書いている人もいます。
李: よく微博上でケンカしているよね(笑)。
――留学生同士で集まる機会もあると思いますが、韓国の人とはどういうふうにつき合うんでしょう?
張: 私は韓国語も少しできるので、韓国人の留学生とは日本語と両方使ってしゃべるんですが、中国人の友だちはちょっと嫌な目で見ていますね。
黄: 私も最近韓国語を勉強し始めたんですけど、ジャニーズが好きな子に「私、今韓国語を勉強しているんだ」と話すと「なんで?」と怪訝な顔をされます。
李: そういうのはありますね。2011年にAKB48のあるアイドルが上海で記者会見したとき、中国の記者から「どんな音楽が好きですか?」と聞かれて、その子が無邪気に「K―POPです」と答えたら会場がサーッと静かになりました。やはり、どっち派かということがファンの間で重要なようです(笑)。
――なるほど。おもしろい現象ですね。ところで、2012年の反日デモのことをお聞きしたいんですけど、皆さんの大学の友だちでデモに参加した人はいましたか?
李: そんなバカなことやりませんよ。
張、黄: いないです。
李: ね。あれはデモというより一種のお祭り騒ぎのようなものじゃないですか。遊びというか……。
黄: デモも政府の許可制ですから、せっかくチャンスがあるのなら、やってみようか、という人もいたと思いますが。
張: モノを破壊する爽快さというか、エネルギーを爆発させることができて、スカッとした、という人はいたようです。別に日本人とか日本関係のものだけを標的としているわけではないのです。日頃の不満がたくさんあるので……。スローガンには「打倒小日本」というようなことが書いてあるのですが、それは表面的な言い訳のようなものです。日本人の方は不愉快だったと思いますが。
李: 人間は何かを禁止されると、逆にそれをやってみたいという衝動にかられますが、ちょっとそれに似ています。車を破壊するなんて普通ではできないし、やってはいけない。あのやりたい放題には憂さ晴らしの面もあったと思います。
――日本が憎いんじゃなくてお金持ちが憎いのだと……?
張: それもあります。なんでアイツはお金持ちなのに自分は違うのか、なんでアイツが車を持っていて自分が持っていないのか。そういう日常生活の不満がある人が大勢います。
李: その不満を政府に向けると自分の身の危険性があるので、戦争で戦った相手である憎い日本にぶつけてしまおう、ということですね。
最終更新:2月12日(水)14時54分
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