最初に登場する猫は、心が通じ合えたと思い始めた頃、
二度と姿が見えなくなってしまった。
そして、自然の大切さを最初に教えてくれた祖母も亡くなった。
だから、より「いまを大切に生きる」ということを深く考えさせられ、
どうしても今、自然とともにそれを伝えられたらと強く願う。
小さい頃、外から家に何かを持ち帰ろうとすると祖母は、
虫も花も『そこで、そのまま生きているのがいいんだよ』と教えてくれた。
その頃は近い存在だった自然が、いつのまにか少し遠い存在になっていた。
だからもう一度その中に入り込み、その聲(こえ)に耳を傾けた。
猫とも自然とも少しずつ仲良くなり、心が通じ合うように思える時が増え始めた。
私にとっては幼い頃からずっと、猫も自然も
多くの人のイメージよりももっと強く、野生を感じる存在だった。
いつも変わらずに彼らに魅きつけられるのは、
「いま、その瞬間を、力強く生きる」のを感じるからだ。
何か辛いことがあった時も、その溢れ出すような力が、
人の元気を呼び覚ましてくれる気がする。
そんな自然と、人とを、ほんの少しでも繋ぎたい。
1978年 | 茨城県生まれ |
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2001年 | 東海大学教養学部卒業 |
2010年 | 写真を撮り始める 四谷写真塾 小室ゼミ 所属 |
2013年 | 日本写真学院、EOS学園、エプサイト等で、各分野(自然・動物・広告・他)の写真家の先生の授業を受講 公益財団法人 神奈川芸術文化財団 勤務 |
カラープリント A1、A2 約40点
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