2014年1月17日03時00分
日本海側最大級の貝塚とされる、富山市呉羽地区の小竹(おだけ)貝塚(縄文時代前期、約6750~5530年前)について、県文化振興財団埋蔵文化財調査事務所が16日、発掘調査の最終結果を発表した。出土人骨は少なくとも91体にのぼり、同事務所は「圧倒的な人骨の数で、縄文時代を考える上で基本となる重要な遺跡だ」との見方を示した。また、縄文時代のものとしては日本海側で初めて、オオツタノハという貝で作った腕輪も見つかった。
小竹貝塚は、北陸新幹線の建設に先立ち、2009~10年に調査が行われ、11年から出土品の整理が進められていた。
出土人骨は10年10月の発表時では71体が確認されていたが、さらに20体増えた。うち53個体で性別が分かり、男性が35個体、女性が18個体だった。年代別では、現代の10代後半~20代にあたる青年が15個体と最多。胎児や新生児の骨もあり、当時は、若年層が多く死亡する厳しい環境だったとみられるという。
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朝日新聞社会部
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