図1日本の富裕層は増加している【拡大】
では、超富裕層とはどのような人たちなのか。
コンサルティング会社ルート・アンド・パートナーズの増渕達也代表取締役は、顧客や接触した経験のある富裕層を合わせると7000人以上のプロフィールを把握している。増渕氏の知る富裕層のなかで、超富裕層にあたる人々は「代々の資産家である人と、事業を売却して急に10億円超の金融資産を得た人との2種類がある」という。
醸造業など長い歴史を刻むしっかりとした家業を持ち、その事業を守るだけではなく、時代に応じて不動産業や小売業、ガソリンスタンド経営など新しい分野に乗り出すことで資産を漸増させている。これが「代々の資産家」の代表的な姿である。
もう一つの「事業売却組」とは、一代か二代で築き上げた伸び盛りの事業(会社)を、大資本に売却することで大きな資産を得た人だ。