「ビットコイン使えます」の張り紙(中央)が貼られた米カリフォルニア州サンフランシスコのレストラン。ネット通販以外にも、最近では飲食店でもビットコインを使えるところが増えている=2013年10月9日(ロイター)【拡大】
【アメリカを読む】
「慣れると現金に似た感覚で使えるね。海外送金でも手数料が取られない点もメリットだし、ネットユーザーに相性がいい“通貨”だと思う」
米IT企業に勤める男性(40)は、世界中で出回っている仮想通貨の代表格である「ビットコイン」の愛用者の一人だ。ネットを通じて知り合ったIT業界の関係者からその存在を知り、「すっかりとりこになった」。普段はネット通販で活用しているという。
インターネット上の決済などに用いられる「仮想通貨」をめぐる騒動が米国を中心に世界的な広がりをみせている。米当局が「合法」のお墨付きをひとまず与えたことから相場が急騰し、新たな仮想通貨も続々生まれている。一方で、投機性や犯罪の温床を懸念する声も根強く、論議は高まるばかりだ。
「合法」のお墨付き
「世界の商取引を効率化する可能性がある。今後も進化し成長するだろう」
(2013年)11月18日の上院国土安全保障委員会。代表的な仮想通貨のビットコインに関する初の議会公聴会で、司法省幹部は法的に問題ないとの認識を示した。