百田尚樹氏
東条英機元首相らA級戦犯を裁いた東京裁判に疑問を呈し、南京大虐殺を否定した作家の百田尚樹NHK経営委員の発言が海外でも波紋を広げている。有力メディアが相次いで報道したのに続き、米中両政府も批判。追及の矛先が安倍晋三首相の任命責任に向かう可能性もはらんでいる。
百田氏は3日、東京都知事選に立候補した元航空幕僚長の田母神俊雄氏の応援演説をした際、米軍による東京大空襲や原爆投下を「大虐殺」とした上で「東京裁判はそれをごまかすための裁判だった」と述べた。
さらに1937年末に南京を占領した旧日本軍が捕虜や市民らを虐殺した南京大虐殺に関しても「38年☆(草カンムリに将の旧字体)介石がやたらと宣伝したが、世界の国は無視した。そんなことはなかったからだ」と発言した。
米英両国やアジア太平洋の有力メディアは直ちに反応。英BBCなどは、百田氏の発言に先立ち、NHKの籾井勝人会長が従軍慰安婦に関し「どこの国にもあった」と発言していたと伝えた。
安倍氏が昨年、百田氏をNHK経営委員に任命したことも紹介。米誌タイム(電子版)は百田氏について「ナショナリストの作家で安倍(氏)の親友」と形容、安倍氏自身も昨年末の靖国神社参拝により周辺国の怒りを買ったと報じた。
シンガポールのストレーツ・タイムズ紙(同)は通信社電に「中国が南京大虐殺否定に激怒」という見出しを付けて報道。オーストラリアのシドニー・モーニング・ヘラルド紙も中国の反発を伝えた。
中国外務省は5日、南京大虐殺は「侵略戦争下で起きた残忍な犯罪」と非難。在日米大使館も8日、米政府の公式の統一見解として、百田氏の発言は「非常識だ」と批判した。(共同)
(共同通信)
→百田氏の発言要旨
次の記事:百田氏の発言要旨>> 今日の記事一覧
今月の記事一覧
最近の人気記事
ウィークリー1毎日更新!求人情報ならこちらから!
ぷらっと沖縄県内最大級!!お店選びが楽しくなるサイト!
総合住宅展示場アワセベイ住みたい家がここにあります。
しんぽう囲碁サロン世界中の囲碁ファン会員と対局
ライブカメラ琉球新報泉崎ビルに設置したライブカメラ
りゅうちゃん商店りゅうちゃんグッズネットで買えます!(47CLUB)
ちょBit新報パーソナルアド
琉球新報開発豊富な実績と媒体で、沖縄の心を結ぶ代理店です
琉球新報の本琉球新報の本がネットでも購入できます
週刊レキオ生活情報満載の副読紙。毎週木曜お届け
新報カルチャーセンター130講座 学ぶ楽しさがいっぱい
りゅうナビ2015沖縄の新卒就職支援サイト「りゅうナビ」オープン
〒900-8525 沖縄県那覇市天久905
紙面・記事へのお問い合わせは、読者相談室までどうぞ。
電話098(865)5656 (土日祝日をのぞく平日午前10時〜午前12時と午後1時〜午後4時)
©The Ryukyu Shimpo
本ウェブサイト内に掲載の記事・写真の無断転用は一切禁じます。すべての著作権は琉球新報社または情報提供者にあります。