豊橋市消防本部 救助工作車
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豊橋市消防、西分署の大型水槽車の後は、中署の救助工作車を見にお邪魔しました！
豊橋市消防本部・中消防署 救助工作車Ⅲ型
定番のスタイルなモリタ製救工に、スワローマークではなく地震計を思わせる大胆なラインが特徴の豊橋市・中救助です。訪問したのは、このラインに惹かれたためでした。笑（2013年 モリタ） 訪問時はすでに夕刻で、後部は写りが暗くなってしまいました。後部は表記も非常にシンプルで、前回紹介した市章「ちぎり」と豊橋市の文字しかありません。 前より。日野エンブレムの定番加工は、もちろん豊橋オリジナルの消防章でやっています。グリルやミラーは予算の都合上メッキではありません。ただしその分、 せっかくの側面が目立っており、逆にこれでよかったな、と思います。 「ADVANCED RESCUE」・・・・・・いやー、カッコいい。このロゴいいですね！ 化粧板の形状は、積載する資機材の都合上、左右で違います。たぶんとび口をキャブ直後においたためかと思いますが・・・・・・非公式側のほうが大きく、キャブとボディの隙間がほとんどないように覆っています。 カッコいい文字列は、後席ドアのエンブレムにも。カラビナを2つ重ねた図が描かれています。 資機材庫の中も見させていただきました。 公式側は、流行？のバスケット担架縦型収納庫をはじめ、カッター、スプレッダーなどの破壊用機材と、それらを動かすためのコンプレッサー、油圧ホースなどをまとめた展開扉式収納庫、ほかエアジャッキなどなど多数の資機材が。 非公式側には、公式側よりも大きい展開扉式収納庫。こちらにはチェーンソーや丸ノコ、それらの替刃などが。 奥には可搬式ブロアーも積んでます。上部の白い扉には、救命索発射銃が。救命索発射銃はその特性から、拳銃と同じように人への殺傷能力があるため警察への届出が必要な資機材となっており、扉にはしっかり鍵がついています。 ちなみに・・・・・・僕はここで教えていただくまで知らなかったのですが、クレーンがタダノだと、アウトリガーの張り出しは手動になるそうで。ジャッキはもちろん油圧なんですが、アウトリガーは自分で引っ張らないといけないそうです。ユニックだとアウトリガーも油圧なんでしょうか？ クレーンはリモコン操作のため、基部にある無数のレバーはバックアップとしての存在。故障しない限り使わないため、基部を覆う跳ね上げ式の扉とボディに隠れて外からはほとんど見えていません。 後部の三連梯子。引き出し用の取っ手がかなり上のほうにあるため、ベルトを取り付けて手が届くようにしてありました。他の救工でも思うことがありますが、もっと取っ手は下のほうまであるべきじゃないのかと・・・・・・あと、この角度が悪すぎて、要らぬ注意が必要になり、取り出しには難儀するとか。新車なのはいいが、軸重などの問題もギリギリでクリアしているためスピードは出せない、資機材の積載位置は実用的でないなど、消防車両がいかに苦労して造られているのかを色々お聞きすることができました。
僕も普段、外観を撮影させていただくだけで、あまり時間を取らせまいとお話はほどほどにしているのですが、やっぱり実際に車両を仕事道具として使う方の話からしか分からないことってたくさんありますね。 さあ話は戻して。 前後引きウィンチ、フロントはこうしてオープンし、 中には5ｔ引き。フタ裏にはしっかりLED照明も容易されています。夜間の活動には必須ですね。 後ろは扉を開けた中に。耐荷重はフロントと同じ。こちらもちゃんと照明がついています。 今回、安全に配慮した上で特別にボディ上へ上がらせていただきました。 思っていたよりずっと狭く、歩き回れるような活動スペースはほとんどありません。この点、東消のⅡ型は照明しかありませんから優れていると言えますかね。クレーンが直進式ではなく屈折式であれば、スペースはまだあるかも知れませんが、そうするとまた別の問題が色々ありそうです。 キャブ上に設けられたデッキは、静荷重（静止した物体を乗せて耐えられる重量）が300kgしかないため、まず隊員は乗らないそうです。当然資機材を持って動き回りますし、2人乗ったらもうそれ以上はオーバーだそう。ハイルーフは一般的にFRPなどの素材でできているため、車両全体の軽量化には大きく貢献しますが、一方で荷重をかけた場合の耐久性には限界があるのでしょうね。 あとは、メーカーや消防本部でかなり差が出る部分だなーと思う、後席乗降ステップ。 豊橋はオーソドックスですかね。標準かと思われます。 最後に、暗くなってきたので赤灯をつけていただき、取材終了しました。 せっかくなので、シャッター上に設けられた作業灯も。予算が限られる中、現場の要望をなんとか通してやっとついた装備です。 ほんとうに親切丁寧に応対していただいた豊橋消防。また行きたい！なんて思ってしまいました。 次お邪魔するときは、点検時に出てきた50ｍはしご車がいいかなー、なんて。笑 |