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「在日米軍は性犯罪に甘い」と指摘2月11日 15時44分
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性犯罪を行った在日アメリカ軍の兵士の処分について、AP通信は、軍法会議で裁かれる兵士の割合が軍全体と比べ大幅に低いことが明らかになったと伝え、性犯罪に対する処分が甘いと指摘しました。
これは、AP通信が情報公開請求を通じて入手した2005年から去年前半までのアメリカ軍の資料を基に伝えたものです。
それによりますと、在日アメリカ軍の海軍と海兵隊では合わせて473件の性犯罪の申し立てがありましたが、このうち軍法会議で裁かれたのは116件と、25%以下でした。
これは、アメリカ軍全体で性犯罪が軍法会議で審理される割合が2012年に68%まで増えたのと比べ、大幅に低い数字となっています。
また性犯罪で処分を受けた在日アメリカ軍の兵士の中で詳細が分かった244人のうち3分の2は収監されずに、罰金や降格、除隊などの処分にとどまっていたということです。
深刻な性犯罪の半分以上は軍関係者が被害者だとされていますが、日本人の割合などは明らかにされていません。
被害者のうち神奈川県内でアメリカ兵から乱暴されたというオーストラリア人の女性は、「アメリカ軍は日本においてもきちんと説明責任を果たし、性犯罪に対処してほしい」と話し、AP通信は「在日アメリカ軍の性犯罪に対する処分は甘く、判断に一貫性もない」と厳しく指摘しています。
報道に対して、在日アメリカ軍のアンジェレラ司令官は11日、「不適切な行いに対する申し立ては真摯(しんし)に受け止め、被害者のプライバシーを守りながら法律に基づいて加害者に責任を負わせている」とのコメントを発表しました。
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