ワクチンの効果高める新物質02月11日 07時57分
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北九州市立大学などの研究グループが、インフルエンザワクチンと一緒に投与することでワクチンの効果を高める新しい物質の開発に成功したと発表しました。
発表したのは、北九州市立大学の櫻井和朗教授や大阪の医薬基盤研究所でつくる研究グループです。グループでは、免疫を活性化させる働きがある特殊なDNAを糖分でくるむことによって、ワクチンの効果を高める新たな物質を作成したということです。
致死量のインフルエンザウイルスを感染させたマウスを使って実験したところ、▼ワクチンだけを投与した場合は、20日後の生存率が10%でしたが、▼この物質を一緒に投与した場合は、生存率が100%だったということです。また、この物質をカニクイザルにも試したところ、免疫力を向上させる結果が得られたということです。
実用化にあたっては、副作用などの検証が必要ですが、インフルエンザだけでなく、ほかのウイルス性疾患の予防薬開発などにも応用が期待されるということです。
この研究成果は「米国科学アカデミー紀要」の電子版で公開されています。