東信電気グループは1950年3月に東信電気が設立されたことから始まり、60年以上の歴史がある企業グループです。設立当初はわずか10人のスタッフ、そしてお世辞にも工場とはいえないような一軒家の横にある倉庫からスタートしました。
その当時は電電公社(現NTT)と取引を開始し、電話線の束線業務を行ないながら、1960年には当時では画期的なポータブルテープレコーダーと、日本初の留守番電話 を開発しました。残念ながら、それらは早熟ゆえにヒット商品とならなかったものの、常に時代を先取りしようとするコンセプトは、現在もなお製品開発の基盤となっています。
東信電気グループが大きな転機を迎えたのは、1967年でした。創業者が視察のために渡米した際に、現地でコンピュータと出会い、「日本でも必ずコ ンピュータの時代がやってくる!」と予感したのです。日本に戻った創業者は、すぐにコンピュータのエンジニア育成に取りかかり、それが今日の東信電気のハードウェア設計開発の始まりとなったのです。
そのエンジニア達は着実な成長を遂げて、得意先から絶大な信頼を得るようになると同時に、コンピュータの重要な構成要素であるソフトウェアの分野においても、市場からのニーズが高まっていきました。そうした背景のもとに、東信電気の技術部門からソフトウェア部門が分社独立し、1977年6月ソフトウェアの設計開発を専門に行う会社として東信システムハウスが設立されました。こうして、東信電気グループでは、ハードウェアとソフトウェアの両翼を備えることとなり、コンピュータの普及と進歩に歩調を合わせて、成長することとなったのです。
いまや、東信電気グループは国内外に9社10拠点を擁するグループにまで成長し、ハード・ソフト問わずコンピュータに関わる事業を幅広く展開、設計開発から販売・保守までを一貫して手がけるようになりました。
そして、2002年には東信電気グループとしての新本社を設立し、東信電気と東信システムハウスが同じ社屋に集結することとなりました。その狙いは、東信電気のハードウェア技術と東信システムハウスのソフトウェア技術が、より密接に、かつ効率的に関わり合うことで、東信電気グループとしての強みを最大限に発揮させることです。東信電気グループは更なる飛躍を目指して新たなるステージへステップアップしようとしています。
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