hinacchiの、こんなん思っちゃいました。

若手俳優を全力推しする日々。

日常のこともチラホラと。

深く追求したり浅く騒いだり。

だから人生はおもしろい!!

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大雪の翌日、9日日曜日に観てきました

新宿・紀伊國屋ホールにて
少年社中15周年記念公演

『贋作・好色一代男』



原案 井原西鶴

脚本・演出 毛利亘宏

ということで

「好色一代男」を
Wikipediaで、ウィキウィキしちゃいましょう。


「一人の男性(世之介)の好色で自由気ままな人生を
活写することにより
庶民男性の一つの理想的な生き方を描きだすことに成功し、
大人気を博した。」



ほうほう



「江戸時代文学の最高峰の一つと評されることもある
本作品だが、実際に読んでみると
現代の感覚では官能性が非常に高く、
有り体に言ってしまえばポルノグラフィである」


ポルノグラフィwww


なんだい、なんだい、えぇっ?
ずいぶんと独断と偏見に満ちた内容だねっ?

それともナニかい

アポロですかい?サウダージですかいっ?!


Wikipediaっていうの?あれ。


まったく失礼しちゃうわ

少年社中の皆さんに失敬よ

主演の世之介ぴろしに謝っt




世「一糸まとわぬ女がてめぇの前に現れては
次から次へと精を搾り取っていきやがる。
女だけじゃねえ。男もだ。




・・・・G・・。




Wikipediaサイコー!
世界一!いえぇぇい!!
調べ物はWikiで決まりだね!!
棒人間(ランラン)


という戯れ言はさておき

稀代の色男が死ぬ間際に
夢かうつつか、老人だったはずの体は
20代の青年へと若返り

自分の辿ってきた生き様を
地獄行きか極楽行きか決める
謎の男とともにふり返って行く

という内容なのですが

「好色」ですから
とにかくセリフも演出も
超R18なんです、18禁なんです

それを井俣さんを始めとする
主演、客演を演じる脇を固める
社中劇団員さんのエリート演技力と
毛利さんの演出と
艶やかなネオジャパネスクな和装と
タンゴ調の情熱的な音楽で

ギリギリの、キワッキワの
完全に下ネタだけど下品にならないという

絶妙な仕上がり具合になっていました!


そういう風に枠がガッチリと固まっているので
どれだけエロチックな内容でも
大笑いしたり、ブッ飛びつつも
ゲンナリ来ない。


言うなれば、土手がしっかり作られた
もんじゃ焼きの汁は流れ出ない!みたいな。

↑江戸前テイストで書いてみました


そんななか

稀代の色男・世之介ぴろし。

色と情にまみれ
放蕩の限りを尽くす
だけど憎めない色男を
艶やかに、オトコマエに演じきっていました



俺のことをどうしても必要だっていう女がいりゃ。
それに答えるのが筋ってもんだ。


(…色男…!)ばたっ転ぶ

俺が帰ったら別の客とらなきゃいけねえだろ。
何もしねえけどここに居てやる。
そうすりゃ、やらねえで済むだろ?


(…色男…!)ばたっ転ぶ

さすが
一生の間に交わった人数

「たはふれし女、三千七百四十二人。小人(少年)のもてあそび七百二十五人」

…の、百戦錬磨の色男です。

それを演じるぴろしが、また…
オスくさくセクシーで魅力たっぷり!クチビル2

ちょっと見てるだけで
匂い立つようなフェロモンが
舞台からあふれてきますきらきら


そんな女にも男にも
モッテモテの世之介は

江戸で、自分に勝るとも劣らない色男ザムライ

「艶之丞」(えんのじょう)

と出会います。


そう、我らが拡くん、鈴木拡樹が
その艶之丞!!きら



∖ いよっ、日本一!/


満を持して登場

真っ白な美しい出で立ちと

お色気たっぷりの流し目と

低く響いて腰にくるイケメンボイスの

三段重ねの重装備

口説き文句の散弾銃で
乙女心をバンバン撃ち落としていきます。






艶「待たれよ、そこの娘。」

(なんでございましょうか?)

艶「そなたのような綺麗な瞳をしている者に会ったことがない。
今からそなたを抱く。よいな。


(バキュゥン!!キュン)ばたっ転ぶ



艶「ちこう寄れ。」

(はっ。)

艶(耳元で)「今、俺はたまらなくキスがしたい。

(バキュゥン!!キュン)ばたっ転ぶ

艶(背に回って)「匂いが良い。五感のひとつが破壊されそうじゃ。

(バキュゥン!!キュン)ばたっ転ぶ


ちょっと、で、す、ね…
ほんと、息が…

あっ気絶しちゃう…そんな~~~~!!

ってぐらい、艶之丞サマな拡くんが
色っぽくてステキ!クチビル2

将軍に使える女性を探し
お仕えする資格があるか確かめるという
何とも都合の良いお役目なのですが

艶之丞という役どころと言えども

あの上品な拡くんの口元から



艶「俺はいわば毒味役だ。
器量が良いのは見て分かる。
心根もまたしかり。
だが股の具合はまぐわってみなけりゃわかるまい。
さらには!床の奥義、仕込みて候。
それが床入りザムライ

あ、艶之丞~よぉ~!

(いよーっ!ポンッ!鼓きらきら


脚本、演出の毛利先生…

ようこの役を拡くんに…

もう新境地、っていうか
飛び道具、っていうか

こんな拡くん!!
すごいわ!

私、初めてよ!!


(なんか今日どうしても色々と
シモっぽい言い回しになりますね、すいません)

さらには

世之介ぴろしと
艶之丞拡くんが
超早口で
「色と情」について激論を交わすという

まったく
超絶ワケのわからない場面があるのですが

暗転明けて、ニワトリの鳴き声
気づけば朝

2人とも羽織を脱いで横たわり
ダルそうに体を起こしながら
艶之丞拡くん。



艶「なぜ…こうなった。」

世「男は初めてか。」

艶「…たしなみ程度に。」

世「良かったぜ。良くなかったのか?俺は良かったぜ」

って


ちょww
たしなまないでwww
頼むわwwww


それにしても

色男過ぎて、一周回って
もはや面白い域にまで行っちゃった感じで

私は今回の拡くんの艶之丞様、ドハマりです!
美しい横顔も、品の良い凛々しい立ち姿も
えげつないセリフも


じわじわきて
謎の中毒性にハマって、すっかり虜になってしまい

予約チケットで観た翌日、これ↓



当日券でリピート観劇しました、テヘペロッ!!w

色と情に溺れながらも
関わってきた人を幸せにしてやりたい

そんな
人生を過ごしてきた世之介ぴろしが
最後は地獄に行くことを選びます。

ラスト間際の

「女も男も関係ねえ!地獄で苦しむ奴らを幸せにしてやるんだ!
こりゃいいや。極楽よりスゲぇ場所にしてやるよ!」

「地獄の責め苦も快楽に変えてやる!!」

と啖呵を切りながら

大音量の音楽と紙吹雪のなか
いさぎよく散っていく姿が
なんとも豪快なのに刹那的な美しさがあって

ただのエロギャグ舞台でない
毛利さんの演出のサジ加減に
ただただ、感服。

演劇の聖地、紀伊國屋ホールを拍手喝采の渦にした
少年社中は本当に熱い劇団だと思いました!きらきら

でも…やっぱり…

艶之丞さまに
胸が蜂の巣はーと。はーと。

もう、私のハートは
被弾して穴ボコだらけです!ハート転ぶ
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