これまでの放送
~脱・長時間労働の実践~
株式会社リクルートマーケティングパートナーズ
ゼクシィ編集長 伊藤綾さん
「お先に失礼します。
お疲れさま。」
定時に帰る管理職、伊藤さん。
そんな働き方になったのは、やむにやまれぬ事情からでした。
伊藤さんは専業主婦を経て、27歳のときに契約社員として今の編集部に入りました。
厳しい競争をくぐり抜け正社員となり、33歳で編集長に抜てき。
結果を出すため、時間に構わず必死で働く猛烈編集長でした。
転機となったのは35歳で双子の男の子を出産したことでした。
保育園にお迎えに行くために週に1日、夫が定時に帰り、それ以外はできるかぎり自分が定時に帰ることにしました。
しかし初めは部下より早く帰ることに対して、強い罪悪感を覚えたといいます。
株式会社リクルートマーケティングパートナーズ
ゼクシィ編集長 伊藤綾さん
「こうしてる間も何かみんなが困っているんじゃなかろうかとか、自分の仕事も終わっていないので後ろ髪を引かれる思いで、みんなに迷惑をかけているんじゃないかと不安があって。」
しかし次第に、日々の生活の中には思いもよらない仕事のヒントが埋まっていることに気付きました。
台所でねじの緩んだ鍋を見て思いついたのが、かわいいデザインのドライバー。
雑誌の付録のアイデアが次々に生まれました。
また、家族を大切にしようという自分自身の感覚を企画に反映させたところ、売り上げアップにつながりました。
定時で帰ってきちんとした生活を送るということが、家庭のためだけでなく仕事にもプラスになることを実感したのです。
株式会社リクルートマーケティングパートナーズ
ゼクシィ編集長 伊藤綾さん
「これってもしかしてすごいことなんじゃないかと。
(定時に帰ることが)ハンデじゃなくて、ワークライフバランスはものすごい武器になると、仕事をする人間として。」