東通原発、津波被害を想定し訓練 電源喪失備え東北電力東通原発の中央制御室を模した部屋で行われた、地震と津波によりすべての電源が喪失した非常事態を想定した訓練=20日午前、青森県東通村 東北電力は20日、東通原発1号機(青森県東通村)で、地震と津波によりすべての電源が喪失した非常事態を想定し、訓練を実施した。 訓練は東京電力福島第1原発の事故を受け、国が電力各社に指示した緊急安全対策の一環で、約110人が参加した。 福島原発と同様に、津波で非常用発電機が使えなくなったと想定。中央制御室を模したシミュレーター室にアラームが鳴り、警告ランプが点滅する中、5人の作業員が声を掛け合い、原子炉の水位を調整する操作に取り組んだ。 建屋の外では構内に常駐させた電源車のケーブルを接続し、電源を回復する訓練を実施。消防車を使って使用済み核燃料プールに水を注入する手順も確認した。 東通1号機は7日の余震で外部電源が一時途絶し、電源復旧後に3台ある非常用発電機すべてが使えなくなった。 1号機は定期検査中。定検は6月下旬に終わる予定だったが、追加の安全対策などで運転再開は遅れる見通し。 【共同通信】
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