4月に3年ぶりに公開される映画「相棒―劇場版Ⅲ」の撮影現場が、ピリピリムードだ。テレビ朝日系の「相棒」シリーズでは、主演の水谷豊(61)の歴代“相棒”が次々と交代し、そのたびに確執が取りざたされてきた。もちろんこれは、劇場版のキャストにも反映されるが、映画の現場では「2度あることは3度ある?」のムードが充満している。人気シリーズ映画の現場で一体、何が起きているのだろうか――。
製作スタッフが明かす。「撮影が予定通りに進行するかは水谷さんの気分次第。気分が乗らないと『やりたくない』と言って中断するのは日常茶飯事です。全員が“水谷天皇”の顔色をうかがってばかりで、現場は今までになく大変です」
現在の3代目“相棒”の成宮寛貴(31)に交代した「season11」は視聴率も相変わらず堅調。最近の水谷の不機嫌の原因はどうやらその成宮だといわれている。
「2代目の及川(光博=44)さんを追い出し、成宮君を指名したのは水谷さんです。表向きは成宮君を食事に連れて行ったり激励しているが、成宮君は過去の“相棒”と比べるとどうしても演技力が落ちる。自ら抜てきした手前、外すこともできず不満をつのらせているのです」(同)
実は、今回の劇場版をめぐっては「成宮君を出演させない案や、途中で殉職させる案もあった」(同)というのだ。撮影に入る直前の昨年4月には、成宮と同じ事務所に所属していた元俳優の田島優成(26)が寝坊で舞台をすっぽかし事務所を解雇された。
「娘・趣里の同棲相手だった田島に激怒した水谷さんに配慮して、解雇が決まったとウワサされている。成宮君をキャスティングしてもらった手前、いまの水谷さんには逆らえないということでしょう。成宮君は“相棒”というより“人質”という見方もある」(同)
今作では、及川が昨年のスピンオフ映画「X DAY」に続き、特命係を舞台となる孤島に送り込む役どころで復帰。事情通によると「及川と檀れい(42)の仲人を務めた水谷が、その後の及川の女性スキャンダルを嫌って解雇した。でも、檀のワガママぶりを知った水谷が、及川に同情を示して復帰させることになったのです」。
そんな新旧“相棒”の揃い踏みという話題性に加え、テレ朝開局55周年記念映画としても期待がかかる今回の作品。成宮にしても初の劇場版で大ハリキリというが、水谷のヤル気は一向に上がらない。
系列局のスタッフによれば「これまでは、全国の主要都市を水谷さんと相棒でプロモーション行脚し、系列局は個別インタビューするのが恒例だったのに、今回はそういう話が聞こえてこない。こちらは宣伝のために再放送もバンバン流しているんですけどね」。
このままでは3代目の交代劇も近い?