入団会見を行った阪神の新外国人・ゴメス=沖縄県読谷村(撮影・中島信生)【拡大】
目標もでっかい。同じカリブ海に位置するオランダ領キュラソー島出身の同級生・バレンティンの存在に「知っているぜ」。昨季、記録更新した60本塁打も「聞いたことがある。いい打者だと思う」と口にしたが、負けるつもりはない。
「パワーヒッターのするべきことは打席に入って大きいのを打つこと。それ(本塁打)は考えながら、やっていくよ」
昨季の虎は12球団最少のチーム82本塁打。4番が固定できなかったが、G砲が爆発すれば、悩みは解消される。あとは後れを取り戻すだけ。「子供も元気になった。野球に集中するよ」。1月27日に誕生した第1子の長女が体調不良で入院し、今月6日の来日予定が再延期となっていたが、スッキリした状態で来日した。
「(状態は)80%ぐらい。2日ぐらいあれば、仕上がってくる」
母国では打撃練習などに励み、球団から渡された各チームのマル秘DVDで予習済み。同郷の中日・ルナには「変化球を打てれば、成功できる」と助言ももらった。開幕(3月28日、巨人戦=東京D)までは多くの実戦経験を積み、日本投手の特長を把握するつもりだ。
「優勝する! チャンピオンシップをとることだけが自分のゴールさ」
1メートル88、104キロの大きな体を背番号「5」のタテジマに包んでみせた。虎にカリブの怪人が加わり、9年ぶりのV奪回へのピースがそろった。(小松 真也)
(紙面から)