韓国でも同じ調整をしていたという助っ人。アップなど軽めにとどめた【拡大】
雨音の響く室内で、ウオーミングアップを終えた守護神はナインから離れた。キャッチボールを回避した呉昇桓が、いつまでたってもボールを投げない。体に変調か。珍しい調整に、クエスチョンマークだ。
「(この時期は)韓国にいたときから、ブルペンに入った次の日はノースローで調整しています。体の調子が悪いとかではありません」
最後まで腕を振らなかった助っ人は、ふだんよりも早く引き揚げた。自己流の調整を明かしたのだが、あまりにも突然のペースダウンに周囲はざわついた。気温は少し低い15度。雨天だったこともある。それでも、ゴロ捕球の練習でも他の投手が返球を行う中、1人だけトスを繰り返す姿に違和感を覚えるのは当然だ。
「明日はブルペンに入りません。キャッチボールは、調子を見て考えます」
翌日のことまで慎重なのは怪しい。故障なのか。2日連続でノースローなら、超異例だ。中西投手コーチは「予定通り。(ブルペンは)第3クール初日(13日)に入る」と、明かした。体の不調を問われると「問題ない」と、即答した。和田監督も「故障じゃない」と断言するなど、他の首脳陣もけがや体調不良は否定した。