>  >  > BPO審議アニメの放送局を直撃

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「広告会社から申込みのあったアニメについては、所管部門において受付等の業務処理を行い、編成局の考査担当及び責任者がチェックを行う体制となっています。考査は民放連の放送基準に従って行っており、必要と認めた場合には修正を講ずる方針で臨んでおります」(同)

 今回、問題になった『妹ちょ』の場合、昨年末に第一話の完パケ(放送できる状態になった完成状態の素材)を視聴してチェックを実施。その上で「内容を鑑みて、民放連で設定した児童及び青少年の視聴に配慮する時間帯(17時~21時)を避け編成しました」(同)というわけだ。

 同局によれば、考査においては内規は存在せず、公開されている放送基準(外部参照)をもとに実施しているという。日本民間放送連盟 放送基準では「青少年」「性表現」などの項目もあるが、その内容は「性的犯罪や変態性欲・性的倒錯を表現する場合は、過度に刺激的であってはならない」など、極めて曖昧なものである。このテレビ放送基準は1958年の制定以来、幾度かの改訂・改正が行われているが、青少年・性表現などに関する項目では変化がない。その上で、内規が存在しないということは、チェックを行う人物の主観と社会の気運によって判断されていることになる。よくいえば、フレキシブル。悪くいえば、非常に曖昧なものであるといえる。結局は、チェックする人物が視聴者から信頼を得ているかどうかが軸になるだろう。

 ただ、この点は大いに疑問だ。今回の取材は文書でのやりとりだったのだが、返答の際に、TOKYO MX 編成局編成部から「記事化する際にはご連絡いただきたく、お願いいたします」との一文が添えてあったのである。これは、原稿チェックが必須とのことかとメールで問い合わせたところ、「取材対応をさせて頂いた場合に、事前に見せて頂くケースも多く、お伺いしたところでございます。可能でしたら、お願いいたします」との答えが返ってきた。「見せろ」ではないところが、まだ救いだが、同局では、放送前の動画を取材対象者の要求があれば、視聴させているんだろうか……。

 なお、BPOでは、審議入りした作品について、まず放送局を呼び意見交換を実施。その後、委員会で意見をとりまとめ「委員会の考え」、あるいはそれよりも重い「見解」などを公表する措置を取る。現在、審議入りは決まったものの「意見交換の日程は未定」(BPO事務局)である。実際に、BPOからなんらかの意見表明が行われるのは、放送終了後になると見られている。
(取材・文/昼間 たかし)

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