朴大統領と村山元首相の会談実現せず=韓日関係考慮か

【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領と日本の植民地支配への謝罪を表明した「村山談話」で知られる村山富市元首相の会談は実現しないことになった。

 村山氏の来韓を主導する韓国の革新系野党、正義党の鄭鎮フ(チョン・ジンフ)院内首席副代表は10日会見を行い、朴大統領と村山氏の会談を推進したが、青瓦台(大統領府)から大統領のスケジュール上、難しいという返事があったと明らかにした。 

 鄭副代表は「青瓦台は代わりに鄭ホン原(チョン・ホンウォン)首相との会談が可能との意向を明らかにし、それを村山氏に伝え、承諾された」と説明した。 

 具体的な会談の日程については鄭首相と村山氏が協議の上で決めると話した。

 村山氏は11日に韓国に入国し、正義党議員団との懇談会、国会講演、故金大中(キム・デジュン)元大統領の李姫鎬(イ・ヒホ)夫人との面談などの日程を消化し、13日に帰国する予定だ。

 村山氏は安倍晋三首相の靖国神社参拝を強く批判してきた人物。朴大統領が村山氏と会談すれば、冷え込んだ両国関係がさらに悪化する恐れがあるため、会談の成否が注目されていた。

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