休養日に羽根が付いたボールで練習する巨人の宮国=宮崎県総合運動公園で(沢田将人撮影)
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宮崎でキャンプを張る巨人は第3クール初日の11日、今年初の紅白戦を行う。原辰徳監督(55)は「ベテランは出ない。ファームの若い選手を呼ぶ」と若手中心の起用を明言。15日から沖縄に場所を移す1軍キャンプのメンバーを選考する意味合いもあり、沖縄行きが微妙な選手にとって貴重なアピールの場となる。
1、2軍ともに休養日の10日、翌日の紅白戦の先発が濃厚な宮国椋丞投手(21)と小山雄輝投手(25)が木の花ドームに姿を見せた。宮崎キャンプ中に1軍昇格を果たした宮国は、利き腕と違う左投げのキャッチボールなどで調整し、「自分のピッチングをするだけ。内容と結果、両方を求めたい」と意欲満々。1軍の座を守り続ける小山も「しっかりバッターと勝負できるように、良いボールをどんどん投げていきたい」と気合がみなぎっていた。
2年目で初の1軍キャンプを体験する坂口は9日のフリー打撃で内海から本塁打を放ち、猛烈アピール。松井臨時コーチの打撃指導も受け、「1軍にしがみつかなきゃいけない立場」と必死の形相でバットを振る。
巨大戦力を操る上で、競争を重視する原監督は「実力至上主義。当落線上にいる選手はそこ(紅白戦)でのプレーで判断せざるを得ない」と若手をあおる。現有戦力の底上げになるもよし、新戦力として一気に台頭するもよし。どちらにしても下からの突き上げは大歓迎だ。紅白戦がその端緒となる。 (小林孝一郎)
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