室内練習場でトレーニングをするユーキリス=沖縄・久米島
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『YJ砲』でバレ超えだ。楽天の新外国人、ケビン・ユーキリス内野手(34)が、ヤクルトのバレンティンが昨季マークした60本塁打を同僚のジョーンズと合わせて目指す。10日、久米島キャンプで全体練習に初参加。室内で行われたフリー打撃で快音を響かせ、順調なスタートを切った。
バットの先端を投手側に向ける独特の打撃フォーム。メジャー通算150発男がその片りんを披露した。「手術した腰のリハビリが終わった昨年の9月以来かな」という投手相手の打撃で46スイング。それでも、その半数近くをバットの芯でとらえてみせた。
合流3日目にして、すでにチームメートからは「ユークさん」と親しまれている。「まだヒゲに触ってくるヤツはいないけどね」と笑う表情には余裕が漂う。
そのユーキリスがひそかに狙うのはYJ砲での本塁打量産だ。それぞれが30発。2人で60発に到達すれば、得点力がアップすることは間違いない。昨年はマギー28発、ジョーンズ26発の合計54本塁打だった。
「AJと行動できることは心強い。彼にはメジャーでの実績、楽天で1年プレーした経験があるからね。とても尊敬しているよ」と先輩助っ人に全幅の信頼を寄せるユーキリス。銀次の後にメジャー実績十分のYJ砲が控える『イヌワシ打線2014』は、他球団にとって大きな脅威になる。 (井上学)
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