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スイス国民投票で移民を規制へ
2月10日 5時03分

スイスで9日、EU=ヨーロッパ連合の加盟国などからスイスに来る移民の数を制限するべきかどうかを問う国民投票が僅かの差で
可決され、スイスとEUとの間の自由な労働力の移動に一定の制限がかけられることになりそうです。

スイスはEUには加盟していませんが、EUとの間で労働力の自由な移動を認める協定を結んでいるため、好調なスイスの雇用状況を背景にここ数年、毎年およそ5万人がスイスに移住しています。
これに対し移民の規制を求めるスイスの極右政党の呼びかけで、移民の数を制限するべきかどうかを問う国民投票が9日、行われました。
開票の結果、規制に賛成が50.3%と僅かに反対を上回って可決されました。
可決された背景には、失業率が高いEU各国からの移民が急増したことで、不動産価格が上がったり各地で交通渋滞が増えたりしたため移民に対するスイス国民の不満が高まっていることが指摘されています。
一方で、スイス経済が周辺各国からの質の高い労働力によって支えられていることから、経済界などには、移民を規制すれば経済に影響が出かねないとして懸念する声もあります。
国民投票の結果を受けて、スイス政府は3年後までに移民の制限に向けEUと交渉を進めることが義務づけられるため、スイスとEUとの間の自由な労働力の移動に一定の制限がかけられる可能性が高まっています。

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