【緊急対談】細川護熙元首相×家入一真 「目指す東京の姿」
オルタナ 1月30日(木)12時44分配信
家入:ぼくは、「居場所」をキーワードに掲げています。それは、ぼく自身が、ひきこもりだったからです。ぼくは中学2年生の頃からいじめられて、中高はずっとひきこもりになりました。対人恐怖症になり、ネットの向こう側にいる人だけが友達でした。
そのときに、ちょっと違った人生を送っているなと、外で友達とワイワイ話している同世代を見ながら思いました。「あぁ、レールから外れてしまったな」と。だから、自分で居場所を作ろうと思い、会社を起業しました。
今では、「学校と家」「会社と家」以外に居場所がない気がします。だから、いじめが原因で自殺したり、働きすぎででうつになってしまうのではないでしょうか。
そこしか居場所がないと、どこにも逃げることができません。年に3万人が自殺しているので、1日に100人が自ら命を絶っていることになります。
ぼくのところに意見をくれるのはひきこもりの子が多いです。実際に外に出歩いて声はあげられないけど、ネットだと声を出せるので。
よく、今の若者は草食系と言われますが、若者は追い求めることをしなくなったからだと思います。高度経済成長期の中では、「経済成長」「拡大」など国全体で目指すべきものが明確にありました。でも、一通り生きるために必要なものは揃っているし、事業規模を拡大し、お金を稼いでも、震災など災害が起きるとすぐになくなってしまう。
そういった状況で生きる若者の気持ちや意見をすくいあげて聞きたいのです。これまでは、家から出れなくて悶々としている人の気持ちは、政策に反映されていませんでした。
でも、今はネットを使えばそれができます。だから反映したいのです。若者が政治に興味がないのは、若者の声が反映されなく、その結果、遠い世界でしていることと感じてしまうからだと思います。政治をそのように考えてしまうのはもったいないこと、だって、政治は身近なことだから。
細川:これまで意見が反映されなかった人の声をすくいあげることは、すごく良い。政治を嫌っていた人や無関心だった人が投票にいけば盛り上がりますからね。
最終更新:1月30日(木)13時5分
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