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中韓のプロパガンダには事実発信で対処を 元NYT東京支局長・ストークス氏

ニュースカテゴリ:政治・社会

中韓のプロパガンダには事実発信で対処を 元NYT東京支局長・ストークス氏

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「日本人は日本を見直そう」と語るストークス氏  中国と韓国が、日本を貶める謀略宣伝(プロパガンダ)を強めている。靖国神社参拝や慰安婦問題では、欧米にも同調する動きがある。安倍晋三首相率いる日本はどう対処すべきなのか。在日50年、英フィナンシャル・タイムズや、米ニューヨーク・タイムズの東京支局長などを歴任し、「英国人記者が見た 連合国戦勝史観の虚妄」(祥伝社新書)を出版したヘンリー・S・ストークス氏(75)が、単独インタビューに応じた。

 話題の新著は、東京・有楽町の日本外国特派員協会で最古参という筆者が、戦後、戦勝国の都合で作り上げられた「日本悪玉論」を断罪し、靖国参拝や慰安婦、南京事件の問題点に鋭く切り込んだもの。「日本はアジアの希望の光」と記す、日本人必読の1冊だ。

 まず、安倍首相の評価を尋ねると、ストークス氏は「よくやっている。(ダボス会議などで)国際的な評価を受けた最初の日本の首相だ。これほど高く評価された日本の政治家は他にいない。私は安倍晋太郎元外相を知っており、岸信介元首相も取材した。安倍首相は父と祖父を超えたといえる」と絶賛した。

 中韓両国が批判し、駐日米国大使館なども「失望した」とのコメントを出した、安倍首相の靖国参拝についても聞いた。

 ストークス氏は「靖国神社には霊力がある。清浄で神聖な空間がそこにある」といい、よく比較される米国のアーリントン墓地などとは全く異なる存在だと主張した。

 そのうえで、A級戦犯の合祀も含めて、「そもそも、(戦勝国の復讐劇である)東京裁判に正当性があったのだろうか。インドのパール判事も『全員無罪だった』と述べていた。国のために戦った英霊に哀悼の誠を表し、平和を祈るのは政治家の権利であり義務だ。靖国参拝に他国の許可などいらない。公式とか非公式にとらわれず、安倍首相は堂々と参拝すべきだ」と語った。

 ストークス氏は著書で、米国の公的資料を裏付けとして、「『慰安婦』の実体は、もちろん『性奴隷』ではまったくない」「高級娼婦だ」と記している。そして、「『南京大虐殺』も『従軍慰安婦』問題も、捏造された情報の発信源は、ほかならぬ日本人だった」と指摘する。やはり、「日本人の敵は日本人」なのか。

 韓国系団体が全米各地で、慰安婦の碑や像を設置していることを聞くと、「韓国人は行動が激しい。私は東京特派員の時、当初は英雄だと思っていた金大中(キム・デジュン)元大統領の欺瞞について書いたら、韓国の友人に激怒された。慰安婦を英雄視するのはStupid(=ばかばかしい)」と語った。

 そのうえで、日本人に対し、「すべての事実を明らかにして、(英語で効果的な)発信してゆくべきだ。中国や、韓国は、日本が反駁(はんばく)しないことをいいことに、謀略宣伝に利用している。このままでは、ずっと日本は世界中から糾弾され続ける」と警鐘を鳴らした。(安積明子)

 ■ヘンリー・S・ストークス 1938年、英国生まれ。61年、オックスフォード大学修士課程修了後、62年、フィナンシャル・タイムズ社入社。64年に東京支局初代支局長、67年に英ザ・タイムズ東京支局長、78年にニューヨーク・タイムズ東京支局長を歴任。三島由紀夫と最も親しかった外国人記者としても知られる。著書に『三島由紀夫 生と死』(徳間書店)、共著に『なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか』(祥伝社新書)など。

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