建国記念の日:首相が「日本をより美しい、誇りある国に」
毎日新聞 2014年02月10日 19時15分(最終更新 02月10日 19時21分)
◇歴代政権で初の首相メッセージ
安倍晋三首相は10日、「建国記念の日」を前に「改めて私たちの愛する国、日本をより美しい、誇りある国にしていく責任を痛感し、決意を新たにしている」とするメッセージを発表した。建国記念日の2月11日に際し、首相がメッセージを発表するのは歴代政権で初めて。
菅義偉官房長官は10日の記者会見で「建国記念の日の趣旨を広く国民に伝え、ともに祝って分かち合うために出す」と説明。発表に「首相の強い思いは当然ある」と語った。「右傾化批判を受けるのでは」との質問には、「どうしてそういうふうに取られるのか。取る方が全くおかしい」と反論した。菅氏によると、2004年までは時の首相が民間団体主催の式典で祝辞を述べていたという。
首相はメッセージで「長い歴史の中で災害や戦争などの試練も経験したが、国民のたゆまぬ努力により今日の平和で豊かな国を築き上げた。この平和と繁栄をさらに発展させ、次の世代も安心して暮らせるよう引き継いでいくことは我々の責務だ」などとした。【鈴木美穂】