大阪都構想:法定協議会開催要求の拒否に野党4会派が反発
毎日新聞 2014年02月10日 21時34分
大阪都構想の制度設計を話し合う大阪府・市の法定協議会を巡り、公明、自民、民主系、共産の4会派は10日、予定通り12日に法定協を開くよう協議会の浅田均会長(府議会議長、大阪維新の会政調会長)に申し入れた。議事運営を仕切る浅田会長はその場で拒否し、野党は反発を強めている。
浅田会長は府庁で記者団に「(都構想の)案を出した当事者がいないと会議が成立しない」と、橋下徹大阪市長(維新代表)の辞職申し出を理由に挙げた。
区割り案絞り込みを巡り決裂した1月31日の前回協議会は、12日の開催を決めて終了。浅田氏は今月7日、延期することを各会派に通知した。
この日、公明の清水義人府議団幹事長は「ルールを無視した恣意(しい)的な運営はあってはならない」と憤った。自民の花谷充愉府議団幹事長も「出直し選という新たな土俵には乗れない。法定協というリングに戻ってくるべきだ」と批判した。これに対し橋下市長は、市役所で記者団に「法定協のあり方自体が問題と言って選挙しているから、異常な法定協の中で議論する必要はない」と反論した。【熊谷豪、深尾昭寛】