NHK:副会長が退任 後任決まらず空席状態 

毎日新聞 2014年02月10日 19時52分(最終更新 02月10日 19時53分)

 ◇籾井勝人会長の就任会見での発言問題の影響受け

 NHKの小野直路副会長が任期満了(3年)のため9日付で退任した。籾井勝人(もみい・かつと)会長の就任記者会見での発言問題の影響で後任が決まらず、副会長が空席の状態となっている。

 副会長は放送法で、会長が経営委員会の同意を得て任命すると規定されている。籾井会長は1月28日の経営委の会合で委員の同意を取り付ける予定だった。ところが、25日の就任会見で、従軍慰安婦について「どこの国にもあった」などと発言したため、会合は発言の釈明に時間を割かれ、副会長人事の同意は見送られた。

 経営委は「新会長の体制を築くためにも、早急に副会長を決めたい」とし、今月12日の次回会合で同意する方針だ。籾井会長は、副会長に元NHK大阪放送局長の堂元光氏(65)の起用を提案している。

 小野氏は10日付でNHKエンタープライズの特別経営主幹に就任した。【土屋渓】

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