一般的なユーザー・ジャーナリング・パフォーマンス(Systems management|Journal management| Local
journal management|Journal management concepts|Journal management and
system performanceの順にクリック)および監査(Systems management|System values| System
value categories|Auditingの順にクリック)の詳細については、V5R3 iSeries Information Centerをご覧ください。
4. 保存およびリストアのパフォーマンスを合理化する
ファイル・システムがより多くのデータを保持するにつれて、データの保存およびリストア(S/R)パフォーマンスが重要になります。結果として、IBMエンジニアはファイル・システムのS/Rパフォーマンスが増え続けるデータ量に対応できるよう一所懸命取り組んできました。まず、ファイル・システムS/Rパフォーマンスの妥当な期待値を設定するために、V5R2
and V5R3 iSeries Performance Capabilities Reference (http://www-03.ibm.com/servers/eserver/iseries/perfmgmt/resource.html)の第15章を参照してください。これらの参考マニュアルにより幅広いファイル・システムS/Rパフォーマンス・データが提供されます。
パフォーマンスがマニュアルに記載されたパフォーマンス値より低くなった場合、改善の余地があるということでしょう。まず、*TYPE2ディレクトリーを使用し(これについては記事の後半で詳細に説明します)、S/R中の監査とスキャンを最小限に抑えるかなくすことから始めます。さらに、V5R3
iSeries Information CenterのIFSバックアップ経験レポートに詳細を記載したファイル・システムS/Rパフォーマンスの(Files
and file systems|Integrated file system|Related information|Experience
reports|Backing up the Integrated File Systemの順にクリック)にも従う必要があります。これらのヒントのいずれも期待する結果を生み出さない場合、より高速なハードウェア(ディスク・ドライブまたは磁気テープ装置など)が必要かもしれません。
*TYPE2ディレクトリーおよびディレクトリーの変換の詳細については、iSeries Information Center (V5R3:
Files and file systems|Integrated file system|Convert directories from
*TYPE1 to *TYPE2. V5R2: File systems and management|Integrated file
system|Concepts|Directory|*TYPE2 directories. V5R1: Database and file
systems|File systems and management |Concepts|Integrated file system
concepts|*TYPE2 directoriesの順にクリック)をご覧ください。
3. カレント作業ディレクトリーを使用し、層が深いサブツリーを避ける
カレント作業ディレクトリー(CWD)はオペレーティング・システムがキャッシュに入れるディレクトリーです。デフォルトでシステムにサインオンする場合、ユーザー・プロファイルのホーム・ディレクトリーをCWDとして使用します。相対パス名(MyDir/MyFileなど斜線文字のないパス名)を使用する場合は必ず、CWDはオペレーティング・システムがパス名解決を開始する最初のディレクトリーになります。CWDの概念は現行ライブラリーの考えに似ており、現行ライブラリーのように必要に応じてCWDを変更および表示できます。CWDを変更および表示するには、それぞれCHGCURDIR
(Change Current Directory)コマンドとDSPCURDIR (Display Current Directory)コマンドを使用します。2個の対応するAPI、chdir()とgetcwd()が存在するので、それらも使用できます。
すべてのパス名解決でCWDを使用するのは不可能でしょう。そのような場合は、できるだけディレクトリーのサブツリーを浅くするほうがよいでしょう。浅いサブツリーに対して深いディレクトリー・サブツリーになる正確な数はありません。したがって、(100レベルなど)あまり深くもなく、(同じディレクトリーにすべてのファイル・システム・オブジェクトがあるなど)浅くもない、バランスのとれたサブツリーを維持するのが最適です。結局、パス名解決を最小限に抑えるようなバランスよく編成されたファイル・システムがファイル・システム・パフォーマンスを向上させます。CWDの詳細についてはV5R3
iSeries Information Center(Files and file systems|Integrated file system|Concepts|Directoryの順にクリック)をご覧ください。