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【大リーグ】

マー、“吉兆”の大雪の中、渡米

2014年2月10日 紙面から

渡米を前に笑顔で会見する田中将大=成田空港で(武藤健一撮影)

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 吉兆の白銀フライト!? ヤンキースの田中将大投手(25)=元楽天=は9日、成田空港からニューヨークに渡米した。大雪のため高速道路が通行止めになり、東京都内から一般道路で約8時間半かけて空港にたどり着いた田中は「そりゃもう、疲れました」と苦笑いした。1995年、メジャー挑戦のため渡米した野茂英雄さんも大雪に見舞われたフライトだったが、その年に新人王を獲得するなど大ブレークした。マーもこのアクシデントを“吉兆”にするしかない。

 開口一番、田中は疲労感を漂わせながら苦笑した。「そりゃもう、疲れました」。仙台に慣れていたせいか「思っていたより交通状況がひどい。こっちは大きな道路でも除雪車が入らないんですね」とこぼした。

 東京都内を朝6時に出発したというが、45年ぶりの大雪で高速道路は閉鎖。成田空港への鉄道も午後まで不通だったため、一般道路を約8時間半走って空港にたどり着いたのは予定より半日遅れの午後3時前だった。

 新人時代から“雨男”と呼ばれ、昨年も静岡の自主トレを打ち上げて千葉へと向かう日に大雪に見舞われ、車の移動に10時間を要したという。「僕のせいだとは思ってません、全く(笑)。でも(荒天に)当たることは多いですよね」。渋々とではあるが、田中も認めるしかなかった。

 だが、荒天は“吉兆”なのかもしれない。その昨年は、24勝無敗という驚異のプロ野球記録を樹立。「では、大雪に見舞われた今季も(すごい成績)?」。そう問われた田中は「そこはつなげなくていい。そこはいいです」と笑った。

 大雪の渡米といえば、思い出されるのは1995年の野茂英雄さんだ。近鉄を自由契約となり、ドジャースとマイナー契約。やはり、成田空港からキャンプ地のフロリダ州ベロビーチに飛んだ3月2日、その前日に降った記録的な大雪で、成田空港はこの日と同じ白一色に染められ、搭乗した飛行機も白化粧だった。野茂さんは同年に新人王。日本人大リーガーのパイオニアとして大リーグ史に新たな1ページを刻んだ。

 田中はこの日、最高のコンディションで米国入りするため、自身であつらえたチャータージェット機に乗り、一路ニューヨークへ。11日午後(日本時間12日未明)に入団会見を行い、その足でキャンプ地の米フロリダ州タンパ入りする予定だ。歴史的な大雪も、きっと“白”星の前兆にしてみせる。 (廣田学)

 

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