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新人16人が立候補した東京都知事選は9日、投開票が行われ、舛添要一元厚労相(65)が初当選を果たした。脱原発を主要争点にした細川護熙元首相(76)は及ばず、応援タッグを組んだ小泉純一郎元首相(72)には痛恨の敗戦となった。新知事の舛添氏は、冬季五輪開催中のロシア・ソチを23日(現地時間)の閉会式前に訪問する予定も浮上。都政の重要課題のひとつである2020年東京五輪をアピールすることが、初の大仕事となりそうだ。
落選が決定したこの日。東京・平河町の細川氏の選対事務所に設けられた会見場に、小泉氏が現れることはなかった。代わりに自筆で書き殴った手紙をファクスで寄せ「残念な結果ですが細川さんの奮闘に敬意を表します」とコメント。「これからも『原発ゼロ』の国造り目指して微力ですが努力を続けてまいります」と脱原発活動を続行させる意向を示した。
選挙の強さが売りだった小泉神話が崩れた。主な国政・地方選で候補者や支援者として自らが表に立って敗れたのは、1969年の衆院選に初出馬で落選して以来45年ぶり。95、98年の自民党総裁選には連続落選した経験はあるが、持論の「郵政民営化」をアピールすることには成功していた。05年衆院選では「郵政」一本で自民党を大躍進に導いた小泉氏。その面影はなかった。
選挙戦の出だしからつまずいた。告示日の1月23日、午前11時過ぎの第一声。都庁前で約100人しかいない聴衆を目にして、小泉氏は陣営関係者にキレた。「なぜ、あんな人のいない場所を選んだんだ」―。序盤から歯車はかみ合ってなかった。
1月末には、劣勢挽回のため、陣営では「小泉―細川新党」の構想まで持ち上がった。小泉氏か、次男の進次郎復興政務官を党首とする新党を選挙期間中に発表するシナリオだった。自民党に在籍する進次郎氏の立場を顧みない奇策。元首相コンビが了承せずに幻に終わったが、それほど追い詰められていた。
政治ジャーナリストの山村明義氏は「脱原発ひとつを争点にしたことが失敗。時流に合っていない」とばっさり。「ワンイシュー(単一争点)選挙がダメなことは、12年衆院選と13年参院選で小沢一郎氏の主張(反増税)が国民に受け入れられなかったことで証明されていたのに」と、選挙勘を失っていたことを指摘する。完敗で、都民への「争点」浸透も後退。もくろみが泡と消えた夜だった。
(2014年2月10日06時04分 スポーツ報知)
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