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宮崎でついにゴジラ弾が復活した。巨人・松井秀喜臨時コーチ(39)が9日、フリー打撃を解禁した。サンマリンスタジアム宮崎でのランチ特打で、打撃投手を務めた阿部を相手にしての30球。22スイングで5発のサク越えを放ち、右翼席中段への特大弾も放った。原監督や1軍野手が見守る中、2002年以来、12年ぶりに戻ってきた南国・宮崎の空にアーチをかけ、今キャンプ最多となった3万7000人のG党を大いに沸かせた。
松井コーチのバットが、サンマリンスタジアムを「夢の劇場」へと変えた。誰もがフルスイングに目を奪われた。「一応、強く振った方がいいかな、と。今の状態なので、決してそんなに強い振りではないけど、センターから右方向は意識して打った」。最後の30球目は、強烈なライナーで右翼席へ。打席で一礼すると、大きな拍手が湧き起こった。去り際には、桃井球団社長に「契約してください!!」。笑いで極上のレッスンを締めくくった。
授業の始まりは午後0時57分だった。「松井臨時コーチが巨人の選手のために打撃練習を行います」と予告のアナウンスが流れた後、黒いTシャツにアンダーシャツ、下は黒のジャージー姿で登場。背番号55こそ封印したが、威圧感は現役時と変わらない。「原監督から『若い選手に見せてほしい』ということで、今日は暖かかったのでちょっと打った」。打席のすぐ後ろに防球ネットが置かれ、原監督を始め首脳陣、サンマリンで練習していた野手、1軍練習に参加していた弟子の大田らが、最高の教材を目に焼き付けた。
阿部が投げた1、2球目を見逃し、3球目は右翼線に鋭いライナー。そして6球目。ついに右翼席に運び、選手に向けてガッツポーズを繰り出した。22スイングでサク越えは5本。「語るほどのものじゃないけど。ガッツポーズは照れ隠しでやっただけ」。右中間中段まで届く推定130メートル級の特大弾もあった。
「非常に意義のある、選手にとっても大変、貴重な時間。トップをつくってからの利き手の強さ、ボールをたたくまでの速さは健在だった」と原監督は目を細めた。捕手を務めたルーキー・小林も「オーラがありスイングが見えない。インパクトも音もすごい」と日米通算507本塁打のスイングに度肝を抜かれた。客席のG党からは「現役でいける」「もったいない」との声が上がるほどだ。
松井コーチのフリー打撃は昨年7月、米国で古巣ヤンキース傘下1A・スタテンアイランドの練習に、スタッフとして参加したとき以来。キャンプ開始直後に球団関係者からフリー打撃の打診を受け、空き時間に少しずつ素振りなども始めていたようだ。この日の午前中も室内練習場にこもり、約25分間、打撃投手を相手に秘密特訓をして臨んだ。連日の打撃投手で疲労はピーク。ここ数日はマッサージも受けていた。それでも、引退してから1年余りのブランクを感じさせなかった。
「今の自分の打撃にヒントがあるかは分からないが、あることを祈るだけだね」。ゴジラ先生が、Gナインに貴重な財産を残した一日だった。
(2014年2月10日06時05分 スポーツ報知)
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