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細川氏痛かった「空白の1週間」

細川護熙氏は小泉純一郎氏から贈られた手紙を手にする(撮影・松本俊)
細川護熙氏は小泉純一郎氏から贈られた手紙を手にする(撮影・松本俊)

 猪瀬直樹氏(67)の辞職に伴う東京都知事選の投開票が9日に行われ、細川護熙元首相(76)は、小泉純一郎元首相(72)との二人三脚で選挙を戦ったが、同じく脱原発を訴えた宇都宮健児氏(67)にも抜かれ、3位に終わった。

 支持者の女性から花束を受け取った細川氏は、笑顔でカメラのフラッシュを浴びた。逆転を信じ掲げた「桶狭間の戦い」の掛け軸の前に座り「脱原発活動にあらためて火をともすことができたと自負しております」と語った。敗因を「出馬への逡巡(しゅんじゅん)があり準備期間がなかった。原発を争点にしない力が働いた」と分析した。

 3位に沈む予想外の大敗。空白の1週間が最後まで響いた。14日に小泉氏とともに出馬表明してから22日の会見まで表に出てこなかった。「あの時期、小泉さんとメディアに出ていたら危なかった」と話す自民党関係者もいる。

 陣営内がバラバラだったことも敗因。細川氏が泊まる都内ホテルのスイートルームでは連日、側近たちが選対会議を開いた。一方、都内の某所にも“裏選対”があり、他のグループが作戦を練った。さらに選挙事務所と、複数のグループがおのおの活動していた。

 今後は、国政を含めたあらゆる選挙には出馬しない考えを示した。一方で「小泉さん、他のグループと相談して(脱原発を)どういった形の運動で進めていくかを決めていく」とした。宇都宮氏と合わせた「脱原発」票が舛添氏と張り合ったことにも「将来に不安を感じている人が大勢いることも確認できた」と自信をのぞかせていた。【三須一紀】

 [2014年2月10日8時57分 紙面から]

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