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政治
【正論】年頭にあたり 「靖国問題」はこれきりにしよう
日米外務・防衛閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)で米国務、国防両長官が来日し靖国参拝を避けたときから、そのような感触は現在の国務省内からうかがえた。米国の意向を秘(ひそ)かに伝えるのなら、あれで十分だったと思う。それでも安倍首相が参拝するなら、同盟国日本の主権事項として沈黙すべきであった。日米間には、普天間飛行場移設問題、集団的自衛権行使容認に立脚する日米防衛協力の指針(ガイドライン)の見直しなど、両国の安全保障に死活的な緊急の懸案がまだまだ残っている。それらの解決に自ら障害を設ける必要など全くない。
≪戦後1世代でいったん消えた≫
米国も中韓両国も今後、日本の首相の靖国参拝は、米大統領のアーリントン国立墓地訪問と同じく当然のこととして定期的に行われると観念しなければならない。
戦争の記憶というのは通常戦後1世代がたてば忘れ去られる。
ワーテルロー後のレアクシオンの時代には、ナポレオンは下賎(げせん)な暴虐な男として貶(おとし)められ、当時のゴヤの絵画はフランス軍の残虐さを描写してあますところない。
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