都知事選 宇都宮氏「前回以上に手応え」 低投票率は「不利に」
東京都新宿区の選挙事務所でボランティアの支援者らに囲まれ、テレビの開票速報を見守った宇都宮健児氏。
午後8時と同時に舛添要一氏の当選確実が伝えられると、支援者らから「えー」という悲鳴が上がり、宇都宮氏も腕組みをしたまま苦笑いを浮かべた。
前回都知事選でも約96万票で次点だったが、宇都宮氏は「結果は非常に残念だが、前回以上にボランティアの運動が広がり、手応えもあった」と分析。積雪の影響などで低投票率となったことに、「不利に働いたかもしれない。14年間続いた石原・猪瀬都政を転換するべき選挙戦だったのに…」と悔やんだ。
脱原発とともに、待機児童の解消など福祉政策を重点的に訴え、選挙事務所に集まった支援者の中には、乳児を抱いた母親の姿も見られた。
宇都宮氏は「多くの都民に伝えるためには、もっと政策討論が必要だった。政策が支持されなかったわけではなく、都民に理解してもらえるまで訴えを届けられなかった。ボランティアのつながりを大切にし、市民運動を継続したい」と総括した。