東北でも記録的大雪 仙台で35センチ 都内など8人死亡
関東甲信地方に記録的な大雪をもたらした低気圧は9日、三陸沖を北上し、仙台市で昭和11年以来78年ぶりに35センチを観測するなど、東北地方で強い雪となった。
東京都心部(大手町)では、8日深夜に昭和44年以来45年ぶりとなる27センチの積雪を観測。列島各地で記録的大雪となった。
9日は、車のスリップや除雪作業中の事故などが相次ぎ、警察や消防によると、宮城、秋田、福島、千葉、東京、愛知、広島の各都県で8人が死亡、1人が重体となった。
東京消防庁によると、都内では転倒するなどして、9日午後8時までに計145人が救急搬送された。
気象庁によると、9日の最大積雪量は、福島市で戦後4番目の44センチを記録。宮城県白石市32センチ▽岩手県宮古市35センチ▽青森県八戸市23センチ−など、沿岸部を中心に、平年値を大きく上回った。
関東甲信では、9日までに千葉市で昭和41年の統計開始から最多の33センチを記録。甲府市の43センチ、長野県松本市の49センチは、いずれも統計開始から10位内に入る記録的な大雪だった。
10日は寒気や放射冷却の影響で全国的に気温が低く、気象庁は積雪が多かった地域での路面の凍結に注意を呼び掛けている。