青森市の庁舎建て替え問題で、市議会総務企画常任委員会は27日、設計者の選定方式をプロポーザル方式にする関連議案を3度目の継続審査とした。
市側は今回、譲歩案として(1)建設地としている現在地を国の中心市街地活性化の区域に編入させる(2)市民から要望の多い市民のつどいの空間を設計に取り入れる−の2点を新たに提示。JR青森駅と新庁舎の間で回遊性を高めることができ、にぎわいが生まれると議会に理解を求めた。
市議からは「区域の拡大は青森市が目指すコンパクトシティーの理念に反する」「回遊の効果を試算した上で議案を判断すべきだ」との意見が出され、賛成多数で継続審査となった。
鹿内市長は「現計画を変えなくても、議会側が望む『まちづくりと一体になった庁舎建て替え』はできる。理解を広げていきたい」と話した。