東電、汚染水の放射性物質濃度「10分の1」で公表か(02/08 05:30)
東京電力は、福島第一原発で去年8月、タンクから大量に漏れた高濃度の汚染水などに含まれる放射性物質の濃度が実際の10分の1の値で公表された可能性があると発表しました。
実際の値より低かったとみられるのは、ストロンチウムなどベータ線という放射線を出す放射性物質です。測定器は、高濃度の放射性物質を測ると測定値が低くなる傾向があるため、補正しなければ正しい値になりません。しかし、東京電力では、補正の手順がバラバラだったということです。このため、去年8月、タンクから大量に漏れた汚染水の放射性物質の濃度が最大で実際の10分の1の値で公表した可能性があるということです。東京電力は、「3年前の事故直後から去年10月までの測定記録を調べ直して正しい値に修正したい」としています。