政治【新聞週間2013・社説検証】歴史認識-慰安婦問題 河野談話「朝毎VS産読」鮮明に+(4/4ページ)(2013.10.16 15:04

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【新聞週間2013・社説検証】
歴史認識-慰安婦問題 河野談話「朝毎VS産読」鮮明に

2013.10.16 15:04 (4/4ページ)歴史認識

                ◇

 ■誤報が独り歩き

 慰安婦問題をめぐる誤解の原因は、日本の一部マスコミの誤報にもある。

 戦時中、山口県労務報国会下関支部動員部長だったという吉田清治氏の「韓国・済州島で女性をトラックで強制連行した」との“証言”を、朝日などが平成3年から4年にかけ、勇気ある告白として報じた。

 朝日は4年1月23日付夕刊の論説委員室コラム「窓」でも、「木剣を振るって若い女性を殴り、けり、トラックに詰め込む」「吉田さんらが連行した女性は、少なくみても九百五十人はいた」などと詳しく書いた。

 しかし、現代史家、秦郁彦氏の現地調査で、吉田氏の証言は嘘と判明した。

 朝日の前主筆、若宮啓文氏は先月出した著書『新聞記者』で、「力ずくの『慰安婦狩り』を実際に行ったという日本の元軍人の話を信じて、確認のとれぬまま記事にするような勇み足もあった」と書いているが、朝日自身はまだ、新聞で訂正していない。

 また、朝日と毎日は当初、慰安婦が「女子挺身(ていしん)隊」の名で集められたと繰り返し書いた。

 「挺身隊」は昭和19(1944)年8月の女子挺身勤労令に基づき、軍需工場などに動員された女子勤労挺身隊のことだ。主に女衒(ぜげん)ら民間業者が軍隊用に募集した慰安婦とは異なる。

 その後、慰安婦と挺身隊を混同した記述は、韓国の教科書や日本の教師用指導書などで独り歩きした。

 この誤報も、訂正されていない。

 ★河野洋平官房長官談話(平成5年8月)

 【朝日】8・5 戦後補償を正面の課題に

 【毎日】8・6 歴史の教訓として生かそう

 【読売】8・5 「強制性」認めた「慰安婦」調査

 【産経】8・5 すべてが「強制」だったのか

 【日経】8・5 戦争責任の総括的清算を

 ★石原信雄元官房副長官が証言(9年3月)

 【朝日】3・31 歴史から目をそらすまい

 【読売】4・13 まだ残る“日本性悪説”の呪縛

 【産経】3・14 河野氏は国会で事実語れ

 ★米下院外交委で慰安婦決議(19年6月)

 【朝日】6・28 首相は深刻さを認識せよ

 【毎日】6・28 安倍外交にも問題がある

 【読売】6・28 米議会の「誤解」の根元を絶て

 【産経】6・28 事実を示し誤解を解こう

 ★日韓首脳会談(23年12月)

 【朝日】12・19 人道的打開策を探ろう

 【毎日】12・19 原則曲げずに対応を

 【読売】12・19 慰安婦で安易な妥協は禁物だ

 【産経】12・19 「融和」外交が禍根残した

 【日経】12・19 経済主導で日韓の対立を乗り越えよう

 ★李明博・韓国大統領の竹島不法上陸(24年8月)

 【朝日】8・31 枝でなく、幹を見よう

 【毎日】8・25 頭を冷やして考えよう

 【読売】8・29 「負の遺産」の見直しは当然だ

 【産経】9・ 1 偽りの河野談話破棄せよ

 ★橋下徹・大阪市長の発言(25年5月)

 【朝日】5・15 これが政治家の発言か

 【毎日】5・15 国際社会に通用しない

 【読売】5・16 女性の尊厳踏みにじる不見識

 【産経】5・15 女性の尊厳損ね許されぬ

 【日経】5・16 橋下氏への内外の厳しい視線

 ★米グレンデール市に慰安婦像(25年7月)

 【毎日】8・4 丁寧な説明今からでも

 【読売】8・1 憂うべき米国での「反日」拡大

 【産経】8・2 官民あげ曲解正す発信を

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