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さすがロシア 雪の結晶「五輪」に開かず四輪でも「理念が大事」

五輪マークは完成せず
ソチ冬季五輪の開会式に登場した雪の結晶。最終的に五輪マークは完成せず
Photo By 代表撮影=共同

 ソチ冬季五輪の開会式で7日、会場につるされた巨大な5つの雪の結晶が五輪マークに変わる演出で、1つの結晶が輪にならず「四輪」になるトラブルがあった。演出の総合監督は「五輪の精神が伝わることが大切で、大した問題ではない」とし、ロシア国内ではリハーサル時の「五輪」の映像に差し替えて放送。細かいことは気にしない“豪快”なロシアならではの冬の祭典が幕を開けた。

 開会式の冒頭部分で、フィシュト五輪スタジアムの天井から、5つの大きな雪の結晶の電飾オブジェが下りてきた。それぞれが徐々に開き、五輪マークになる演出。しかし、右上の結晶だけが最後まで開かなかった。観客がざわめく中“四輪”のまま、ステージは次の場面へ移った。

 世界中が生中継を見守る中で起きたハプニング。共同通信などによると、開会式の総合プロデューサーを務めたコンスタンチン・エルンスト氏は「最も単純な技術トラブル。数秒前になり、1つの輪が開かないことが分かった」と説明した。

 オリンピックの5つの輪は、世界の5地域を表す。輪が重なり合うデザインには、平和への願いが込められている。右上の輪はアメリカを指すとも言われるが、JOCのサイトは「どの大陸を指すということはない」と記している。

 エルンスト氏は会見で、「四輪」について質問した記者を指さし、激しい口調で説明。「確かに広がらなかったが、誰も傷つけていない。五輪の精神が伝わることが大切。五輪ムーブメントは既に開いている」と、さ細なことであることを強調。「理想が描かれた玉があったら、そこに一つの傷を付けたほうが良いとの考えがある。その玉がどれだけきれいに磨かれているかが分かる」と、このアクシデントがあったからこそ開会式全体の美しさが際立ったと主張した。

 日本など海外にはこの“四輪”映像が生中継されたが、ロシア国内向けには五輪がきれいに開く映像が流された。リハーサルで撮影されたものだという。エルンスト氏は「それが最も技術的に簡単だった」と、トラブル解決のために映像を編集したと説明した。ただ、テレビで編集映像を見ることになったロシア人の間では、インターネットなどで「欺かれた」と怒りの声も上がっている。

[ 2014年2月9日 05:30 ]

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