【阪神】西岡、右肘痛で離脱　和田監督「炎症がある」

右肘の違和感で練習を早退した西岡（右は権田トレーナー）

　阪神・西岡剛内野手（２９）が８日、右肘の痛みを訴え、沖縄・宜野座キャンプを離脱した。近日中に大阪府内の病院で精密検査を受ける予定。全治、症状などの詳細は不明だが、検査の結果次第では３月２８日の巨人との開幕戦（東京Ｄ）への出場にも暗雲が垂れ込めそうだ。

　サングラス越しの表情は、この日の天候と同様、曇っていた。一度は宜野座村球場に姿を現した西岡が、昼を待たずに無言で帰りのタクシーに乗り込んだ。「体調は大丈夫なんだけど、肘に炎症がある。関節炎だね」と、和田監督が衝撃の事実を明かした。

　西岡は第２クール初日の前日（７日）に練習を欠席。球団は体調不良と発表したが、実際は右肘に違和感が生じていたようだ。「前のクールの最終日ぐらいから気になっていたみたい。無理させる時期ではないんでね。検査が必要だと思う」と指揮官。早ければ週明けにＭＲＩ（磁気共鳴画像）、精密検査などを受け、今後の治療方針を決める見込みだ。

　阪神は新外国人のゴメスが、生まれたばかりの長女が体調不良のため来日を延期。鳥谷、鶴岡、藤井ら主力もインフルエンザに見舞われた。この日から藤井は復帰したものの、レギュラー陣が一向にそろわない。「中心選手がいて、にらみを利かせている方がいいんだけど、キャンプ序盤は体力強化でやっているし、取り返しがきく」と、和田監督は前向きに振る舞うしかなかった。

　移籍２年目を迎えた西岡は「今年は自分のことに集中してキャンプができる」と意気込み、第２クールからは特守をこなす予定にしていた。「１番・二塁」だけでなく、ムードメーカーとしても欠かせぬ存在。検査結果が重症であれば、和田阪神の根幹を揺るがしかねない。