東京都知事選(9日投開票)は、候補者本人だけでなく、応援団やスタッフ、家族も一緒に戦っている。中でも女性たちの頑張りは、選挙戦を華やかにする。舛添要一元厚労相(65)と、細川護煕元首相(76)、元日弁連会長の宇都宮健児氏(67)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)を支える女性たちに迫った。
まず、情勢調査でトップを走る舛添氏を支えるのは、15歳年下の妻、雅美さん。聖心女子大出身で、安倍晋三首相の昭恵夫人は聖心の先輩にあたる。1989年、当時東大助教授だった舛添氏の私設秘書になり、96年にゴールインした。雅美さんの協力ぶりを聞こうと質問状を送ったが、「詳しい者がいない」(舛添事務所)。
安倍首相は告示直前、舛添氏の元妻である自民党の片山さつき環境部会長に応援要請をした。すると、片山氏は「婚外子の扶養問題」と「親族の生活保護問題」を挙げて、「(2つの問題を)解決していただいて、気持ちよく応援したい」とブログに記した。
劣勢が指摘される細川氏の妻、佳代子さんは、街頭演説や演説会に積極的に参加し、「原発ゼロ」を掲げる夫の支持拡大に協力している。元ファーストレディーだけにスピーチはうまく、「細川は、日本のため、世界のため、地球のために、誰もがうらやむ余生を投げ出して立ち上がった。年齢は関係ない」(1日、渋谷ハチ公前での演説)などと訴えている。
細川氏の応援団には、女優の吉永小百合さん、作詞家の湯川れい子さん、作家の瀬戸内寂聴さんらがいる。