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【大リーグ】岩隈に強力援軍!172S右腕が加入 競り合い弱いマ軍に効果的補強2014年2月8日 紙面から クマに“世界一”守護神の強力援軍!! マリナーズが通算172セーブを誇る救援右腕フェルナンド・ロドニー(36)=レイズからFA=と2年総額1400万ドル(約14億2800万円)契約で合意した。6日に米複数メディアが報じた。マ軍といえば、抑えをはじめ救援陣が脆弱(ぜいじゃく)で、先発投手の好投をフイにすることもしばしば。だが、過去2年で計85セーブ、9割近いセーブ率を誇り、昨年の第3回WBCで母国ドミニカ共和国を世界一に導いた男の加入で、岩隈久志投手(32)の勝ち星も自然と増える? 剛腕ロドニーの加入はマ軍にとって、ロビンソン・カノ二塁手(31)=元ヤンキース=以上に効果的な補強と言っていいかもしれない。 マ軍救援陣の昨季防御率4・58は30球団中29位。1点差試合で19勝29敗、延長戦で6勝15敗と競り合いに弱い要因となっていた。特に抑えは脆弱(ぜいじゃく)。昨季はウィリヘルムセン、ファークワーの両右腕が務め、計40セーブを挙げたが、防御率は2人とも4点台。ともに3敗を喫するなど逃げ切れない大きな理由の一つだった。だが、ロドニー獲得でそんな弱点も少なからず改善できる。 岩隈にとっても朗報。昨季は防御率2・66(ア・リーグ3位)、1・00を切れば一流中の一流といわれるWHIP(1イニングあたりの被安打数+与四球数)も1・01(同2位)ながら、わずか14勝に甘んじた。クオリティースタート(6イニング以上自責3以下)は24試合もあった。打線の援護の有無もあるが、救援陣さえしっかりしていれば、勝ち星も飛躍的に増えていた可能性がある。 ロドニーは頼りになる存在。数ある実績の中でも出色なのがエンゼルスからレ軍に移籍し、クローザーを任された2012年。150キロ台後半の球質の重い直球とチェンジアップを武器に、登板76試合で48セーブはア・リーグ2位。防御率0・60、WHIP0・78、被打率1割6分7厘は“ほとんど打たれなかった”ことになる。 昨季は序盤の不振で全体的に成績が落ち込んだが、これは第3回WBCで母国初優勝のためにフル回転した“勤続疲労”から。シーズン半ば以降は本来の輝きを取り戻し、レ軍のポストシーズン進出に貢献している。 昨季年俸250万ドル(約2億5500万円)、3月には37歳になるベテランに出来高払いを含めて2年総額1500万ドルに、米放送局ESPN(電子版)のオルニー記者は「ばかげている。払いすぎ」とかみついた。だがファークワーら若手にとっての“生きた教材”代込みならば妥当だ。 ロドニーは試合を締めた後、決まって空に向かって矢を射るポーズを取る。その“お約束”の数だけ、マ軍の勝率も上昇することになる。 PR情報
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