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比大統領の主張に中国が反発2月7日 21時59分
南シナ海の島々の領有権を中国と争うフィリピンのアキノ大統領が、中国の動きを押しとどめるため、国際社会に支援を呼びかけたことについて、中国外務省の報道官は強く反発し双方の対立が深まっています。
フィリピンのアキノ大統領は、今月4日付けのアメリカの新聞ニューヨーク・タイムズとのインタビューで、フィリピンの領有権の一部を中国が奪おうとしていると主張したうえで、第2次世界大戦で各国を侵略したドイツのヒトラー政権の歴史を引き合いに出しながら、中国の動きを押しとどめるため国際社会に対し、フィリピンへの支援を求めました。
これについて春節の休暇が明けた中国外務省の洪磊報道官は、7日の定例記者会見で「中国とフィリピンの南シナ海での争いと、第2次世界大戦を同じように言うことは全く道理がなく、中国はフィリピン側の発言に強烈な不満を表明する」と述べ、強く反発しました。
南シナ海では、中国と東南アジアの一部の国々が島々の領有権を争っていますが、今回のやり取りからは中国とフィリピンの対立の深まりがうかがえます。
また、中国が南シナ海に防空識別圏を設定するとの見方が出ていることについて、洪報道官は「いかなる国もとやかく言うことはできない」として正当性を強調する一方、「デマ」だとも述べて、近い将来の設定には否定的な考えを示しました。
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