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亀田史郎氏の影響排除へＪＢＣの意向働く
トラブルの絶えない亀田陣営への厳しい処分の裏には、事実上の永久追放処分となった後もジム運営の中心にいる父史郎氏の影響を排除したいＪＢＣの意向が働いている。
記者会見で秋山理事長は「ＪＢＣライセンスを有していない人物が実質的なクラブオーナー（ジム会長）で、ガバナンス（統治）が全く機能していない。数々の問題を起こして世間を騒がしてきた」と暗に史郎氏の存在にくぎを刺した。
２０１０年に前会長が無期限資格停止処分を受け、その後に就任した吉井氏も名ばかりの会長だった。今回の試合でも同氏は相手の体重超過を報道で知り、他の仕事をしていたため会場に来たのは試合当日の昼すぎだった。嶋マネジャーも意のままに動く「かいらい政権」。史郎氏がメディアを通じてＪＢＣ批判をすることも不信感を募らせた。
ＪＢＣによると、００年以降に科された処分５１件のうち、亀田３兄弟絡みは６件目となった。世界戦の計量の時間を無断で変更したとして、昨年１０月に吉井、嶋両氏に厳重注意処分を下したばかり。ジムの姿勢に改善が見られず、浦谷信彰事務局長代行は「信頼関係は完全に破綻した」と言い切った。
ジムを通じてでなければ、ボクサーライセンスを更新できない。新たな会長を申請しても、ＪＢＣは史郎氏の影響下にある人物を認めない方針だ。ジム移籍も調整は難しいだろう。史上初の３兄弟世界王者の活動は暗礁に乗り上げた。
［2014年2月7日23時14分］
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