基礎と建物の間に積層ゴムと呼ばれる免震装置を設置し、建物に伝わる地震エネルギーを低減させる「免震システム」。そして地震エネルギーを建物内部で吸収する「制震システム」。「スカイズ タワー&ガーデン」では、2重の安心で地震から暮らしを守る、清水建設の先進技術「シミズ・トライスター型ハイブリッド免制震システム」(特許出願中)を日本で初めて採用しました。「制震システム」は大きな地震による免震装置の損傷を抑える役割も果たします。
地盤調査の結果を基に、地下約13mから約16mまで、強固な基礎梁を配置。さらに、基礎梁下部から地下約58m〜約59mの安定した支持層まで、84本の杭を打ち込むことにより構造の安定を図っています。杭は、杭径約2.3m〜約2.8m、拡底径最大約4.5mの場所打ちコンクリート杭。1本あたり最大4,000tの重量を支えることができます。
場所打ちコンクリート拡底杭概念図
スカイズ タワー&ガーデン 工事現場
(平成24年6月撮影)
全国で観測された震度約4以上の地震の推定到来時間、推定震度を気象庁が予測。その情報を各住戸のインターホンにお知らせするとともに、エントランスなど共用部にも警報を発します。オートロックドアは地震により変形してしまうとドアが開かなくなることがあるため、地震速報に連動して一時的にドアを解錠。また、エレベーターは最寄り階への自動停止を実行。避難経路を確保し、身の安全を守るとともに二次災害を抑止します。
東京都が公表した津波の最大高さ(元禄型関東地震の津波数値シミュレーション)は満潮時でA.P.※+4.65m。豊洲ふ頭ではこの数値を大きく上回るA.P.※+6.8mの防潮護岸が整備されています。さらに建物1階レベルはA.P.+8.8mを確保し、万一の場合に備えた設計としています。
1階に防災備蓄倉庫をご用意。携帯ラジオや毛布など必需品が備えられます。また復旧に必要な資機材、救出・救助を行うための工具類、消火活動に必要な大型消火器やポンプなども備蓄します。さらに1階の防災備蓄倉庫とは別に、2階〜44階の居住フロアにも備蓄倉庫を設置。ヘルメットや工具などを保管して万一に備えます。また倉庫内には、災害停電時に携帯電話などの充電ができるよう防災用コンセントを設置しています。
リビング・ダイニングや各居室にスプリンクラーを設置。火災を感知すると、TVモニター付インターホンが警報を発し、火災発生住戸の玄関ドアホンが報知鳴動します。
災害時の停電に備え、大型A重油ディーゼル発電機を設置。非常用エレベーターや内廊下の保安照明、給水ポンプなどを約72時間使用可能な状態に保ちます。
※約72時間の電力供給は間欠運転が前提です。また、稼働計画により時間は変わる場合があります。
太陽光発電設備によりつくられた電力は蓄電池に蓄えられ、防災用コンセントの電力として活用。Wi-Fi環境も利用可能な状態が維持されるため、携帯電話やタブレット端末による情報入手や情報伝達手段が確保されます。
各住戸のトイレの排水方法を、重力排水のうえ下水管への直接放流としているため、下水道本管の機能が維持されていれば停電時や断水時でも水をバケツで流して排水することが可能です。排水用の水は、各住戸に設置された満水時約460リットルのエコキュート貯湯水を利用できます。
※EVカーシェアリング蓄電池は充電分のみ使用が可能です。
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