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ニュース特設

2020年オリンピック パラリンピック 東京開催

東京オリンピックとパラリンピックの準備と大会運営を担う組織委員会が24日に発足しました。今後、組織委員会と東京都、国、JOC、JPC、それに各競技団体が連携して、競技施設や交通網の整備、ボランティアの育成など、大会に向けた準備が本格的にスタートします。

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目指せ!東京五輪“棒高跳び少女”

6年後の2020年に東京で開かれるオリンピックに向けて、選手の育成がすでに始まっています。
このうち陸上の棒高跳びで群馬県の中学生、諸田実咲さんは日本陸上競技連盟の強化選手にも選ばれ、父親と二人三脚で世界を目指しています。

中学唯一の五輪強化選手

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群馬県大泉町の中学3年生の諸田実咲さんは、女子棒高跳びで18歳以下の日本ランク1位です。
自己ベストは3メートル80センチで、去年の高校の全国記録をはるかにしのぎます。
諸田さんは中学1年から競技を始め、全身のバネを生かして急成長。
日本陸上競技連盟から中学生ではただ1人、東京オリンピックの強化選手に抜てきされています。
諸田さんは「世界で戦える練習だとか、心を作っていかないといけない」と今の気持ちを話しています。

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父と二人三脚で特訓

諸田さんが練習するのは、群馬県吉岡町にある全国でも珍しい棒高跳び専用の練習場です。
子どもから大人まで幅広い層が参加し、公式の記録会も行われます。
中学校教諭の父の剛さんはいつも諸田さんの跳躍を撮影し、1本跳ぶたびに一緒にフォームをチェックします。

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家に帰ってからも棒高跳びの話は尽きません。
もともとやり投げの選手の父、剛さんは、現役時代かなわなかったオリンピックの夢を共に目指しています。
父の剛さんは「心臓が飛び出るくらいの緊張感のなかで、この1本に懸ける空気や時間を共有できることは本当にありがたい」と話しています。

体操教室で課題克服を

今2人が課題にしているのは空中での姿勢です。
男子の日本記録保持者の跳躍の写真を見ると真上に向かって体が一直線に伸びています。
一方、諸田さんは体が折れ曲がり力を出しきれていません。

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そこで2人は新たな取り組みを始めています。
前橋市にある体操教室に通うことにしたのです。
棒高跳びに動きが似ている鉄棒を徹底的に練習し、体をまっすぐ伸ばすフォームを身につけようとしています。

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試合で自己記録に迫る

今月19日にはいつもの練習場で公式の記録会が行われました。
諸田さんは空中での姿勢を意識しながら去年出した自己ベストの更新に臨みました。
父親も厳しい目でチェックし後押しします。
自己記録に迫る3メートル70センチは僅かに失敗。
フォームの修正にはまだ時間がかかりそうです。

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しかし、気持ちは以前と大きく変わってきました。
諸田さんは「五輪に出ることが今まではあやふやだったけど、今は目標になりました。自分も世界でもう少し頑張っていけば戦えるところにあるんだと分かったので、これからもっと頑張りたい」と話しています。

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6年後に向けて

東京オリンピックの年、21歳になる諸田さん。
まずは、女子の日本記録、4メートル40センチを目標に、トレーニングを重ねていきたいと話しています。

主なスケジュール

2015年2月まで開催基本計画をIOCに提出
2016年ボランティアの採用開始(8万人程度)
 8月リオデジャネイロ夏季五輪(ブラジル)
2018年2月ピョンチャン冬季五輪(韓国)
2019年観戦チケット販売開始
新国立競技場など新設会場完成予定
オリンピックのテスト大会
ラグビーのワールドカップ(9月〜)
2020年7月〜東京オリンピック
8月〜東京パラリンピック