森田は5発のサク越え。掛布チルドレンが存在感をみせた【拡大】
いないはずのミスタータイガースが、宜野座のグラウンドにいた…と書けば大げさなのは分かってる。でも、打球方向はあの浜風に乗せてホームラン王に輝いた師匠を思い起こさせた。伊藤隼&森田。通称・掛布チルドレンが打撃練習で“ホンモノの投手”鶴相手にアピール指数MAXのアーチを架けた。
掛布DCがナマで観ていたら、きっとこう言ったはずだ。
“ハヤタも小バースもヒジョーにいいんじゃないでしょうか”
まずは隼太。3スイング目に左中間スタンドへドスン。その後も左方向へ3発で18スイングで計4発を放り込んだ。
「風もありましたし、逆方向に打とうとしたわけではなく、結果的にあっちへ行った感じです。でも、逆方向へ飛ぶのはいいことだと思います」
直後に打席に入った森田もフリー打撃登板の鶴をメッタ打ちだ。左中間、続いて中越え。圧巻はバックスクリーン直撃&左越えの連発。オマケの左越え弾で計5発。
「風がすごかったですから。でも、いい感じで振れています」
遅ればせながらのアピール弾が飛び交ったが、前日6日に2人は、掛布DCと電話連絡を取り合っていた。隼太は「どうや? だけでした」と笑ったが、秋季キャンプ以来の師弟の絆は強固だ。富山にいる師匠を呼び返した“実績”もあるだけに、その声だけでもパワーになったことだろう。