初のフリー打撃で存在感をみせた山本(撮影・中島信生)【拡大】
背中に隠すように横手気味に腕を繰り出し、球を叩きつけるのではなく押し出すようにリリースするのが特徴。打者にとって厄介な投球フォームは、セットアップ左腕として大きな魅力だ。
「まったく通用しないということはないのかな、と思いました」と山本。謙虚なコメントに、確かな手応えがにじんでいた。(堀 啓介)
★即戦力で期待!
阪神は昨季、クローザーを一本化できなかったことがV逸の原因ともなり、韓国球界から呉昇桓を獲得した。期待のクローザーにつなぐ必勝リレーとして、中西コーチは松田を七回に起用するプランを描く。昨年、実績を残したベテランの福原、安藤や左腕の加藤に加え、ルーキー左腕の山本も即戦力として期待。沖縄・宜野座キャンプのメンバーに抜てきした。
山本 翔也(やまもと・しょうや)
投手。1988(昭和63)年10月12日、福井県生まれの25歳。福井工大福井高では2年から主戦投手として活躍。法大から王子製紙(現王子)に進み、1年目から頭角を現す。140キロ台の直球とスライダーなどの変化球で緩急をつける技巧派投球が持ち味。14年D5位で阪神に入団。1メートル82、90キロ。左投げ左打ち。年俸840万円。背番号「47」
(紙面から)